
『美女と野獣』はやっぱり1991年のアニメ版だよね?

いや!2017年の実写版でしょう!
終わらないこの戦い。
今回はそんなアニメ版と実写版の違いや、原作との関係、みんな大好き「美女と野獣」についてたっぷり紹介しちゃうよ!
『美女と野獣』ってどんな物語?
『美女と野獣』の原作は、1740年頃のフランスでジャンヌ=マリー・ルプリンス・ド・ボーモンという女性作家によって書かれたもの。
(美女と野獣の原作については諸説あるのでこっちもどうぞ https://abroadholic.merlions.info/bijo-to-yaju-gen-saku/)
3つの時代と共に変わってきたプリンセス「ベル」
これが一番おもしろいところ!
原作→アニメ版→実写版とリメイクされるにつれ、ベルのプリンセス像もどんどん変化しているよ。
①原作『美女と野獣』のベル
原作の時代背景
この時代のフランスって、ルイ15世が治める絶対王政の真っ只中。貴族文化がめっちゃ華やかだった反面、庶民の生活は結構厳しかったみたい。
原作ベルは自己犠牲的な女性
そんな中で書かれた『美女と野獣』は、「外見ではなく内面の美しさが大事」というテーマがキラリと光るおとぎ話。
ベルは2人のお姉さんにいじめられている健気な妹でシンデレラみたいな雰囲気だよ(https://abroadholic.merlions.info/bijo-to-yaju-gen-saku/)
女性の自己犠牲的な愛が美徳とされた時代背景が色濃く反映されているんだよね。
②1991『美女と野獣』のベル
一方でディズニーが1991年にアニメ化した時は、アメリカではバブル景気的な明るさと希望にあふれた時代。
アニメ版ベルは知的で自立した女性
だからアニメ版では、ベルのキャラクターもより自立的で知的。そして「おとぎ話に夢見るお姫様」じゃなくて「自分で未来を切り開く女の子」として描かれてるんだよ。
原作でのベルはステレオタイプな女の子。いい子で自己犠牲的で大人しい。時代の変化につれ、ディズニーもプリンセス像の刷新をしたんだね。
2017『美女と野獣』の 実写版のベル
近年、フェミニズム再燃期に作られた作品。「ポリコレ」や「#MeToo運動」が世界的に広がっているね。
そんな現代に生まれたベルはさらに革新的な女性に。
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教育を村人に教える活動的な姿
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母親を失った背景(ペスト)を知る科学的探求心
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社会に受け入れられないことを恐れない芯の強さ
「知的=変わり者」とされる中でも自分らしく生きる勇気を肯定しているんだ。
ベルを演じたエマ・ワトソンもフェミニスト(と言うと語弊?)で、強く聡明な女性。
エマ・ワトソンは『シンデレラ』を断っている
実はエマ・ワトソンは美女と野獣の前に、実写版の『シンデレラ』のオファーを断っている。
理由は「シンデレラの女性像に賛成できない」から。王子様を待つスタイルは自分にふさわしくないという信念があったんだね。
『美女と野獣』のベルはエマにはまり役だったね。
アニメvs実写!どこが違う?見比べポイントを解説
ここからはアニメ版と実写版を比較していこう。
1. ベルのキャラクター設定が深い!
アニメ版のベルは本好きで賢いけど、「物語の中のヒロイン」って感じ。プリンセス像を日々革新しているとは言え、まだ古き良きプリンセス像って感じでもあるよね。
実写版では、ベルの母親の死因(ペストによる死)が描かれていたり、彼女の孤独や村人からの違和感など、さらにシリアスに、人間味あふれる内面が描かれてるよ!
これは、90分くらいのアニメと130分の実写という違いもある。
実写版で描いた時代背景
ちなみに、ペストは14〜18世紀のヨーロッパで猛威を振るった伝染病。当時の衛生環境ではどうしようもなかった悲劇…。
この背景を踏まえて観ると、実写版のベルが「読書好きで科学的知識を求める女性」になっているのも納得なんだよね。
2. サブキャラも超進化してる!
アニメ→実写になることで、キャラデザももちろん大幅に変更。
実は私自身は、断然アニメ派。
ルミエールやコグスワース、野獣も、私はアニメ版のデザインの方が断然好き! 実写のルミエールはちょっと…リアルすぎたよね。
でも、実写版で好印象だったのが、ガストン!
ガストンはアニメからそのまま飛び出してきたようなビジュアルでまさにイメージピッタリ。アニメ派の私にもガストンは響きました。
3. 物語のメッセージにも違いがある!
アニメ版のメッセージは、「愛の力で呪いが解ける」というシンプルなファンタジー。
対して実写版では、「家族の喪失」「個性の尊重」「偏見に立ち向かうこと」など、現代的なテーマが織り込まれていて、大人もぐっとくる内容に仕上がっているよ!
原作版はもっと厳しくてビター?意外な教訓にびっくり!
原作のベルは、家族のために自らを犠牲にして野獣のもとへ行く、「家族愛」が強調されたヒロイン。
自己犠牲が美徳とされた時代を考えると自然な描写だけど、今の感覚ではちょっと違和感があるかも。
ディズニーアニメ版では、ベルが自分の意思で父親を助けようと行動し、実写版ではさらに「母親の死」という背景が描かれ、自立した女性像が強調されているんだよね。
あなたはアニメ派?実写派?
再度しつこく言うと…私は断然アニメ派!
幼少期に観てから心にずっと残ってるし、野獣の見た目もコグスワースも、アニメ版の“かわいさ”が好き!
実写は少しリアルすぎて怖かった…(笑)
でも私の周りはなぜか「実写派」多し!「エマ・ワトソンのベルが好き」「映像が美しい」「音楽が壮大」って意見が多くて、確かに実写ならではの良さがあるのも分かるんだよね。
なぜ『美女と野獣』は時代を超えて愛されるの?
一番の理由は、やっぱり「変わることができる」という希望と「真実の愛は見た目じゃない」という普遍的なテーマ。
ディズニーはそれを音楽やビジュアルで魅力的に伝えてくれてるし、世代を超えて「大切なこと」を教えてくれる作品なんだよね。
アニメも実写も、原作を知っていればなおさら深く楽しめるから、ぜひどちらも見比べてみてね!
まとめ|アニメ・実写・原作…全部観たらもっと楽しい!
- アニメ版は王道で親しみやすく、キャラも魅力的で音楽も最高!
- 実写版は背景やキャラの掘り下げが深く、大人が共感しやすいストーリー!
- 原作を知ると、ディズニーのアレンジの凄さにも気づける!
それぞれに違った良さがあるから、比べて観ると『美女と野獣』の世界がもっと広がるはず。

あなたはどっち派?アニメ派?実写派?

