ディズニーハロウィーンにも登場するヴィランズ“ドクター・ファシリエ”の元ネタ、モデルになった人物とは?
映画『プリンセスと魔法のキス』のブードゥー文化とファシリエとの関連性を探ってみました。
ディズニーの中で最もあやしいヴィランズ“ドクター・ファシリエ”の正体に迫ります!
この記事は私が解説しよう
ドクターファシリエは『プリンセスと魔法のキス』の悪役
ディズニーハロウィーンに初登場するというドクターファシリエ。
「ドクターファシリエって誰?」って思った方もいるのではないか?
それもそのはず。ドクターファシリエが東京ディズニーリゾートのショーに出るのはレアで、日本ではあまり有名なヴィランではないのだ。
ドクターファシリエとは、映画『プリンセスと魔法のキス』の悪役である。
『プリンセスと魔法のキス』(原題: The Princess and the Frog)は、2009年に公開されたディズニーのアニメーション映画だ。
『プリンセスと魔法のキス』のあらすじは、ルイジアナ州ニューオーリンズを舞台に、夢見るウェイトレスのティアナがカエルに変身した王子と出会い、共に人間に戻るための冒険を繰り広げる…簡単にまとめるとそんな感じだぞ。結構おもしろい。
中でも悪役のドクターファシリエは、この土地の宗教や文化を色濃く反映された意味深なキャラクターである。
闇の魔術師シャドウマン:ドクターファシリエの素顔
ドクターファシリエのキャラデザというか、特徴はこうだ。
- 背が高く、細身の体型で、スタイリッシュな外見
- アフリカ系アメリカ人のように描かれている
- 衣装は、フロックコート、シルクハット、紫のベスト
トレードマークのシルクハットには骸骨のシンボルがついており、これが彼の“シャドウマン”としてのイメージを強調している。
口元には常に魅力的な笑みを浮かべており、彼の狡猾さが表れているな。
ドクターファシリエの能力
ドクターファシリエの魔力は、シャドウ(影)を操る能力だ。これにより人々を操ったり、現実を歪めたりすることができる。
また、彼は霊的な存在と取引を行い、彼らの力を借りて他人を呪ったり、トリックを仕掛けたりもできる。
ファシリエの魔力の源は、霊界との契約にあり、彼の「サイド」と称される霊たちがその背後に存在しているぞ。
なにか妖しげな能力だと思っただろう? そう、この映画で特におもしろくて異色なのは、ドクターファシリエの背景なのだ。
『プリンセスと魔法のキス』とニューオーリンズのブードゥー文化
この映画は、アメリカ・ニューオーリンズの文化とブードゥー教が関係している。と言われても困ると思うから分かりやすく解説しよう。
ニューオーリンズはアドベンチャーランドと覚えよ
アメリカのニューオーリンズをよく知らない方は、東京ディズニーランドのアドベンチャーランドのエリアを想像してほしい。「カリブの海賊」周辺だ。
このエリアは、ニューオーリンズのフレンチクォーターの雰囲気を再現している。米ディズニーランドの同エリアは「ニューオーリンズ・スクエア」という名前なのだ。
ディズニー映画『プリンセスと魔法のキス』は、アメリカ南部の都市ニューオーリンズを舞台にしている。
ブードゥー文化とは?
そのニューオーリンズで育った独特な文化の1つがブードゥー文化だ。
ブードゥー文化とは、アフリカの伝統宗教とカリブ海地域の土着の信仰、そしてキリスト教の要素が融合した感じの文化と言えばいいだろうか。
まあぼんやり想像してくれるだけで十分である。
なぜこんな説明をしたかと言うと、これこそがドクターファシリエの元ネタだからである!
次ページへ進んでくれ。ファシリエのあやしげなブードゥーの魔術について説明しよう。