『アラジン』アニメ版と実写版の比較！オリジナル版ファンの感想と周りの評判

今回は、映画『アラジン』オリジナル版と実写版の比較検証！
周りの反応と「オリジナル版が一番や」という偏見のある私、著者ちゃんたまの感想・評価を正直にまとめます。

2019年公開『アラジン』映画予告編

2019年公開の『アラジン』とは、簡単に説明すると、1992年に公開されたディズニー長編アニメーション『アラジン』の実写リメイク版である。
最近のディズニースタジオは実写化がお気に入り。「美女と野獣」も「アラジン」もミュージカルやストーリーはアニメの要素をそのままに、実写化した映画を制作している。

アラジン実写版はウィル・スミス人気高し

キャストの有名どころは、やはりウィル・スミス。
私の周りでも映画館まで足を運んだ人の大半は「ウィル・スミスが楽しみだ」と。確かにウィル・スミス扮するジーニーは気になるところかもしれない。

ランプの魔神ジーニーは実写化が難しい。青塗りするとブルーマンショーような感じか？

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ちなみにミュージカル版ののアラジンでは、ジーニー役は太ったおじさんがやっていることが多い

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吹き替え版キャストの山ちゃんファンも多し

ウィル・スミス扮するジーニーの、さらに日本語吹き替え版の声優さんは、山ちゃん (山寺宏一さん)！
山ちゃんはディズニー映画の声優を数多くこなしていますが、特にオリジナルアニメ版ジーニーの声優キャストとして有名である。

日本人にとっては、アニメ版も実写版も声が一緒ということになる。吹き替え版で見たとしても他の映画ほど違和感はないかもしれない。まぁジーニーの吹き替えは山ちゃん以外にはいないでしょう。

さて、前評判の雑談が長くなってしまいましたが、映画の感想いきます！！

オリジナルアニメ版『アラジン(1992)』の方が良かった点

全体のストーリーに大きな違いはない。忠実にリメイクしています。美女と野獣の実写版よりもオリジナル版との差異は少ないと思う。

ただアニメ版『アラジン』を1000回見ている私からすると……

アラジンとジャスミンの出会いはアニメ版が断然よい

実写版では、出会いの前後が大きく端折られている。アラジンがジャスミンに惚れる描写が物足りない。

1 : ジャスミンを市場で見かけるシーン
アニメ版では、市場を歩くジャスミンにアラジンが見惚れるシーンがある。なんて美しい人だとアラジンが感動するシーンである。

このシーンは目をパチパチするジャスミンが魅力的に描かれており、また、二人の恋愛が「アラジンの一目惚れ」から始まったと証明する大事なエピソードでもある。実写ではカットされていた。

2：棒で建物の上をひらりと舞うシーン
アニメ版『アラジン』にはこんな素敵なシーンがある。

“ジャスミンとアラジンが二人で市場から逃げている。
慣れた様子で棒を軸にして建物から建物へと移動するアラジン。
女の子のジャスミンには木の板で橋を作ってあげる。しかし、ジャスミンはそれを無視して、アラジンと同じように棒でひらりと跳んでみせる。
そして「結構うまいでしょ？」とドヤ顔。
アラジンとアブーはポカーン。”

この大事な描写が実写版では改変されていた！！
実写版では、棒を渡されたジャスミンが困ってドギマギする。

そんなのジャスミンじゃない！！
アラジンが惚れた強い女性ジャスミンじゃない！！

個人的に『アラジン(2019)』で一番不満だったのはこの些細な点。
実は、他の点で文句はあまりないのですが、このシーンがわりと冒頭にあるため、気持ちが少し冷めてしまった。

実写版ジャファーはちょっと貧弱

悪役ジャファーはアニメ版の方がいい。衣装から何から、実写版にはかっこよさ、スタイリッシュさが足りない。

アニメ版のジャファーはコメディらしさはあるものの、基本的にはスタイリッシュ寄りで人気のあるディズニーヴィラン。この後に公開された『ライオンキング』実写版も悪役スカーだけがいまいちだったが、主役だけでなく悪役の俳優さんや声優さんにももっと気合いを入れてほしい。

エンディングがインド映画みたい(笑)

これは笑った！もはや意識したとしか思えません。

アグラバーは架空の街だとしても、アラブら辺国がベースだとすると、インドでざっくりまとめていいのか微妙なとこです。いや、だめだろう。笑。

実写版『アラジン (2019)』の方が良かった点

基本的にオリジナル版が一番だが、実写版の方が良かったシーンももちろんある。主にCGなど技術革新の評価である。

ランプの眠る洞窟のシーンがCG技術により実現

洞窟が荒ぶり始め、アラジンが魔法の絨毯でマグマを避けながら逃げるシーン。この洞窟シーンはアニメ版を超えた。というよりやっと実現できたという感じを受けた。

このシーンにはオリジナル版でもCGを使用しているが、少し画像が荒い。なぜなら、当時のディズニーアニメーションはまだセル画優勢時代。『アラジン』『美女と野獣』辺りから少しずつCGを取り入れ始めてる、ちょうどCGとセル画の過渡期に当たる。

美しく伝統的なセル画時代も大好きな一方で、やっとCG技術が追いつき、制作者が描きたかっただろうシーンが完成したという感動もあった！

ちなみに、魔法の絨毯で空を飛ぶ “ホール・ニュー・ワールド” が流れるあの有名シーンもCGの価値はある。リアルなアラブの街はまるでディズニーシーのアラビアンコーストのようだった。アニメが実体化してそれがまた映画の中に入り……そんな楽しみ方もまたディズニー的だ。

アラジン実写版、周りの反応・評判

これまで個人的な独断と偏見でレビューしてきたので、周りの感想も紹介しておきたいと思います。

ラスト・ジャスミンの歌シーンは必要だったか？賛否両論

「スピーチレス～心の声」（Speechless）

歌自体は素晴らしいですが、実はこのシーンが周りで一番賛否両論がある。急にジャスミンが歌い出すシーンはなんなのか、と。意外にも否定派が多かった。

ちなみに言うと、私は賛成派である。実写版のジャスミンはアニメ版に劣ると思ったが、あの歌のシーンで巻き返したとさえ思った。

ただ、周りはなぜか否定派多数だ。
「あそこのシーンだけ違和感」
「なんで急に時が止まって歌い出したの」
「魔法でも使ったのかと思った」等々。

個人的にはあれはただの表現だから、周りが止まってもスローモーションになっても問題ない。歌が良ければよしかなと思う。ミュージカルらしさが詰まったシーンだと感じた。

 

以上、実写版とオリジナルアニメ版の映画『アラジン』について、個人的感想と周りの評判のまとめでした。

色々書きましたが、実写版としては成功だったのではないか？と思う次第。スターウォーズと一緒で「良作だ駄作だ」とわいわい言い合うのが結局いいのだ。さあ、みなさんはどうですか？