ディズニーの名作アニメ『ピーターパン』をご存知ですか?ディズニーを代表する夢あふれる映画の1つですよね。
2024年には、東京ディズニーシーのファンタジースプリングスにピーターパンのエリアも誕生しました!夢がいっぱいで大人にも子供にも大人気のキャラクターです。
でも、原作にはちょっとこわい要素も?
今回は、ディズニー版と原作『ピーターパンとウェンディ』を比較しながら、驚きの違いや秘密に迫っていきます。
個人的なオススメは「ネバーランドの恐ろしい秘密」です(目次からどうぞ)。
ぜひ、最後までお付き合いください!
ピーターパンとウェンディの原作について
ピーターパンの作者
『ピーターパン』は、イギリスの物語で、その原作者はジェイムズ・マシュー・バリ氏です。イギリスで有名な劇作家、小説家。劇作家や小説家として活躍していました。
ピーターパンの原作
最初は『ピーター・パン、大人になりたがらない少年』というタイトルでロンドンの劇場で上演されていました。
これが大人気だったので、小説版として『ピーターパンとウェンディ』が出版されました。私たちがよく知るピーターパンの原作です。
作者J.M.バリの悲劇的な私生活
J.M.バリは成功を収める一方、私生活では不幸が続いていました。幼少期に兄を事故で亡くし、成人後には母や姉を相次いで失います。さらに、妻の浮気が明らかになり、離婚することになりました。
一連の不幸な出来事は、彼の作品に少なからず影響を与えたとも言われています。
ディズニーと原作キャラクターの違い
ピーターパンとフック船長の真実の姿
ディズニーではピーターパンがヒーローで、フック船長がヴィランですが、原作ではそうとも言えません。
ピーターパンは生意気な悪ガキ?
- ディズニー版のピーター:無邪気でちょっと生意気な少年
- 原作のピーター:基本的には同じですが、もっと辛辣です。「ピーターほど生意気な少年はほかにいなかった」「ピーターは自分のことにしか興味がない」「島の中でもピーターだけがものを書くことも読むこともできない」と書かれています。
『ピーターパン』の原作は、子供が純粋なだけではなく、無知で生意気で残酷という面も正直に書いているのです。
フック船長は良家出身の貴族!?
- ディズニー版のフック:ピーターに恨みを持つ船長。ひょうきんでおっちょこちょいな面も。ディズニーヴィランズの中でもコメディ格のにくめないキャラクター。
- 原作のフック:「死人のような形相」「浅黒く、長い巻毛で、遠くから見ると黒い蝋燭のよう」「目は深い悲しみをたたえている」ディズニー版よりは、ちょっとこわい外見。しかし、言葉使いは優雅で、いつでも貴族のような雰囲気をまとっているそうです。性格は、残酷で冷徹な一方で「礼節を重んじる」とも表現されています。
のちに、フック船長は良家の出身だと分かります。フック船長は教養のあるおぼっちゃまだったのです…。
そう言われてみれば、ディズニー版のフック船長も、他の海賊とは違い、優美な赤いジャケットを着ていますね。
原作では、フック船長がしつこくピーターパンを追い回すのは、復讐のためではなく「ピーターの生意気さのせい」だとくりかえし強調されています。
ウェンディとティンカーベルの恋心
『ピーターパン』では、ウェンディとティンカーベルがピーターパンをめぐってちょっとした嫉妬心を燃やしています。
また他にも、人魚たちやインディアンのタイガー・リリー。ピーターパンの周りにいる女性たちはみんな嫉妬に狂って仲が悪いんです。
実はこの設定も原作通り。ディズニーの脚色ではありません。
ウェンディやティンカーベルのピーターパンに対する嫉妬心は、原作でも同様に描かれています。
モテモテのピーターパン
原作のピーターパンは、生意気で自己中で、少し時間が経つだけで人の名前も忘れてしまうような少年です。
でも、どういうわけか女性に超モテるんです。
女の子たちはピーターパンに振り回されながらも「ピーターの彼女になりたい」と願っています。母性本能をくすぐるタイプってとこでしょうか…。
子守り犬のナナもいるよ
ウェンディが育つダーリング家には、子守りのナナという犬がいます。ナナは犬なのに「子守り」です。これはいかにもディズニーらしい設定ですが、なんとこれも原作通り。
お父さんがナナにやきもちを妬いて、ナナを追い出してしまうエピソーも原作通りなんです。
さあ次からが本番よ。
ネバーランドのちょっと恐ろしい秘密について教えましょう。