海外ドラマ『glee(グリー)』のシーズン4はどう考えても大失敗。
理由はメンバーが替わってしまったから? 新メンバーになじめなかったからでしょうか。シーズン5以降急に消えたシーズン4の登場人物達について考えてみます。
Gleeシーズン4ニューディレクションズ新メンバーの失敗
『glee/グリー』シーズン4以降の新メンバー、マーリー、ジェイク、ライダー、キティについて個人的な感想です。
主役候補・次のレイチェルが期待されたマーリーの大失敗
- 新メンバーの主役だと期待したマーリーは、可愛い外見にカリスマ性のある歌唱力。シーズン4の初登場では(まだ視聴者は旧メンバーに未練がありつつも)みんなが期待したのでは?
- でも、ストーリーが進むにつれ、だんだん痛々しいキャラクターに……。
これまでの女性ヒロインたちとはまた違い、マーリーの自分勝手な振る舞いは見ててイライラさせられるものでした。レイチェルの自分勝手とはまた系統が違うんですよね…。外見と歌声に期待したものの、主人公には程遠い人物像に思いました。
マーリーはレイチェル達と何が違うのか?
- レイチェルは自分勝手ながらも誰よりも努力するひたむきさがあった。
- サンタナやクインも女王様具合だけど、ビッチとして魅力があり、本当は仲間想いの一面もたくさんある。
- さらに言うなら、テリ(シュー先生の元妻)やスー先生は極悪非道そのものだけど、物語を面白くさせていた。
上にあげたメンバーはみんな自分の性格の悪さを自覚して無双いるが(笑)、マーリーは「私いい子なの。家も貧しいしお母さんは太ってるけど私はがんばってるの。」といった風で悪気がないのにみんなに迷惑をかけてしまう。被害者ぶったヒロイン像がイケてなかった。
ちなみに、マーリー役のメリッサ・ブノワは海外ドラマ『スーパーガール』でヒロインも演じています。最初同じ女優さんだとは気づきませんでしたが、「なんかこの子、スーパーマンなのに敵に殴られてるとかわいそうになってくるね」と家族がテレビを消してしまいました。
この記事を書きながらマーリーと同じ女優さんだったと知りました……。
レイチェルとマーリーのNew York State Of Mindはよかったですね。パフォーマンスは好きでした。
マーリーの恋人候補:三角関係を争うジェイクとライダーの失敗
- シーズン4から加わったジェイクとライダー。この二人はマーリーのおまけに過ぎなかった。
ジェイク➡︎パックほどのワルでもないパック弱小版
ライダー➡︎サムの劣化バージョン
……といったところでとにかくインパクトに欠ける。マーリーの恋愛ストーリーを作るために登場させられた感じだ。 - 現実界では、マーリー演じるメリッサ・ブノワは、ライダー役を演じていたブレイク・ジェンナーと交際。結婚し、2年後に離婚している。レイチェル役のリア・ミシェルとフィン役のコリー・モンティス(故)も交際していたが、ドラマ内でも運命の恋人同士だった。一方、マーリーの方はドラマ内では、ジェイクと恋人、ライダーとは三角関係という設定で、スキャンダルが挟まってしまうとちょっと複雑だった。
- 結局、マーリーに引きずられるように、3人揃って新シーズンから姿をすっかり消してしまった。
クインとサンタナ枠?チアリーダー・キティの失敗
- シーズン4から加わったキティ。初登場時はチアリーダーでスーの手下。明らかにクイン枠のキャラクターとして登場した。性格は、ビッチのサンタナのようで、毒舌を武器にしている。
- キティはクインとサンタナを足して2で割ったようなキャラクターだが、二人ほど美しくなくおばさん顔(ファービー顔?)なのが残念だった。キャラクターは新メンバー4人の中で唯一立っていたから嫌いではないんだけど……。少しカリスマ性に欠けた。
- 完全に消えたマーリー、ジェイク、ライダーと違い、キティだけは後日復活している。
シーズン5を観ればシーズン4が失敗だったと分かる
gleeシーズン5では、グリークラブが廃部になります。シュー先生もいなくなり、グリークラブもなくなり、舞台は高校からNYへ……もはや、学園ものでも合唱部でもなくなった本末転倒の展開でした。
シーズン5の後半から、レイチェルやカートをはじめとした旧メンバーの話に方向転換します。シーズン4から加わったメンバーはうやむやに解散。急に出てこなくなるのです。
後に語られることも少なく、もはやなかったことのようになっています。シーズン4は一体なんだったのか。
gleeシーズン4以降の評判
y’all i’m so sorry i’m just torturing myself by watching the worst eps from seasons 4, 5, & 6 of glee today 😭😩
— jordyn 🖤ミ☆ (@bIairanderson) May 13, 2020
訳:”今日は、gleeのシーズン4,5,6を見て自分を拷問しています”
他にはこんなのもありました。
“gleeの最初の3シーズンは素晴らしかった、なのに残りの3シーズンはひどい、泣けてくる。一体何が変わってしまったの”
海外でも同じ感想を抱いている人は多いようです。
キティだけはシーズン6で復活する
シーズン4失敗メンバーの中で唯一、キティだけはグリー廃部後も出番があります。シーズン6でレイチェルがマッキンリー高校に戻ったとき、上の3人は新たなメンバーにとって替えられましたが、キティだけは復活しました。
このことを考えるとやはり一番の失敗はマーリーではないでしょうか。マーリーのミスキャスト(もしくはミス脚本)で他二人も、グリークラブも、『glee』シーズン4自体も消滅したと言えます。
結局、グリーは旧メンバーがいい
シーズン4で旧メンバーが卒業し、新メンバーが入学。メンバーを変えて新たなドラマを目指した『glee/グリー』でしたが、シーズン4は失敗だったと思います。
結局、シーズン4でも旧メンバーの活躍を取り上げ、シーズン5からは旧メンバーの話題が増えていき…シーズン6では完全に旧メンバーをメインにして完結しました。
シーズン4は何だったのか…。
シーズン4新キャラクター失敗の理由
海外のドラマシリーズは人気があればあるほどシーズンが長くなります。途中でキャストの降板や急な変更はよくある話です。大体、視聴者は初期のメンバーに思い入れがあるのでこれはムズカシイですが、うまくいっている例もあります。
『glee/グリー』は失敗でしたね。
新しく入れたキャラクターたちがすべて旧キャラクターの「代わり」みたいなキャラクターだったのも良くなかったのもしれません。もっと強力な個性を打ち出した全く別のキャラクターにした方がよかったのかなあ。