今回はディズニープリンセス達の出身地、物語の舞台についてPart2。海外がテーマのたまランドらしく世界の国×ディズニープリンセスについて深く掘り下げていきたいと思います!
今回はディズニーアニメーション中期のプリンセス。ポカホンタス、エスメラルダ、メガラ、ムーランです。いわゆるお姫様もののプリンセスからするとマイナーかもしれませんが、個性的で魅力のあるヒロイン達ばかりなのでぜひこの機会に詳しく知ってほしい!
自然美が映える野生のプリンセス「ポカホンタス」
ポカホンタスは黒髪に引き締まった体格が美しいプリンセスです。意志が強くかっこいいですね。
ポカホンタス・ディズニー世界での出身国&生まれ育ち
- (ディズニー世界の中での)ポカホンタスの出身国は、アメリカ・バージニア州。
- ポカホンタスはインディアン(ネイティブ・アメリカン)。村を治めるポウハタン族首長の一人娘。西洋のシステムに当てはめてしまうと、お姫様に当たる。
- 首長の娘なので、ポウハタン族一番の戦士ココアムとの結婚を用意されている。
- そんなポカホンタスの生まれ・育ちはポウハタン族の集落地。今でいうアメリカのバージニア州にあたる。
『ポカホンタス』舞台モデルとなった実際の国
- (現実世界で)『ポカホンタス』の舞台となった国もアメリカ。ジョン・スミス側の国は、イギリス。
- ポカホンタスは史実のため、国は明確。
- ただし、言葉で語り継がれてきたため、物語自体には様々な解釈あり。先住民と白人入植者の間に芽生えた友情、美談とされているが、異論ももちろんある。
- ディズニーでも扱いが難しい(下手するとコンプライアンス地獄で責められそう)ため、フロリダのWDW(ウォルト・ディズニー・ワールド)でもアメリカ館にはいない。自然をテーマにしたアニマルキングダムでポカホンタスに会える。
美しさと才能を武器に社会的差別に立ち向かう「エスメラルダ」
エスメラルダは最も妖艶で自由な美しいプリンセスです。フロドもフロローもフィーバスも登場人物の男性すべてを虜にしました。
エスメラルダ・ディズニー世界での出身国&生まれ育ち
- (ディズニー世界の中での)エスメラルダの国は、フランス・パリ。
- エスメラルダは映画『ノートルダムの鐘』のヒロイン。
- エスメラルダはジブシーなので移動民族。フランスを生まれ育ちの国としていいのかは微妙なところ。物語中に住んでいるのはフランスのパリ。
- 人種や身元も特定できない。ただエスメラルダは美しい褐色の肌を持っているので、インド・パキスタンに起源を持つロマに近いかもしれない。ちなみに有色人種のプリンセスはジャスミン、ポカホンタスに続き3人目。
- ジプシーは当時社会的弱者として迫害されている。その真っ最中の物語なので、幼少期から恵まれた環境でないのは確か。「ディズニープリンセス」としているが、お姫様とは一番遠いヒロイン。
- ただし、物語中で二人に愛され、敵のフロローまで虜にしている。美しさはディズニー界の中でもピカイチ。
『ノートルダムの鐘』舞台モデルとなった実際の国
- (現実世界で)『ノートルダムの鐘』のモデルとなった国ももちろん、フランスのパリ。
- タイトル通り、舞台の中心は、パリに実在するノートルダム寺院。
- 原作はヴィクトル・ユーゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』。ディズニーはハッピーエンドの美しい作品に仕上げたが、全体的にテーマが重たいのはユーゴー原作だから。なんせ『レ・ミゼラブル』でおなじみのユーゴーさんです。明るいわけはない。※当時のフランスの歴史的背景自体が暗いのでちゃんと描いているとも言える、文学作品としては優秀。
ヘラクレスを支える大人のダークヒロイン「メガラ」
メガラもエスメラルダに続き、大人のプリンセスです。色っぽくてダークな魅力でヘラクレスを虜にしました。
メガラ・ディズニー世界での出身国&生まれ育ち
- (ディズニー世界の中での)メガラの国はギリシャ神話時代のオリンポス。
- メガラは映画『ヘラクレス』のヒロイン。ノートルダムの鐘のヒロイン・エスメラルダに続き、お姫様ではない。
- 恋人のために悪ハデス(死者の国の神)に魂を売った挙句裏切られたという訳ありの過去を持ち、そのため、現在はハデスの下で働かざるをえない。
- 世の中を知り尽くした大人の色気を持つダークヒロイン。人を疑うことを知らないピュアなお姫様・白雪姫とは対極と言ってもいい。
『ヘラクレス』舞台モデルとなった実際の国
- (現実世界で)『ヘラクレス』のモデルとなった国はギリシャ・アテネ。
- 原作は「ギリシャ神話」。ヘラクレスはギリシャ神話に登場する英雄。
- テーマが壮大すぎるため、ディズニー版ヘラクレスはかなりオリジナルのストーリー。原作はギリシャ神話に出てくるキャラクターを参考にした程度。
初めてのアジア系ヒロイン・戦地で闘う女性「ムーラン」
ムーランはアジアを代表するプリンセスです。男装して戦う姿もかっこいい!
ムーラン・ディズニー世界での出身国&生まれ育ち
- (ディズニー世界の中での)ムーランの出身国は古代中国。
- ファ家の一人娘。プリンセスではないものの、シンデレラと同じくそれなりに良家の家系出身と見受けられる。先祖の守護神もいるし、冒頭ではお見合いも用意されている。
- 初めてのアジア系ヒロイン。
『ムーラン』舞台モデルとなった実際の国
- (現実世界で)『ムーラン』のモデルとなった国ももちろん中国。
- ムーランの原作は、中国の伝説『花木蘭』。史実と創作が入り混じった、アジア版ジャンヌダルクといったところ。
- ディズニー版ムーランもストーリーは多少異なるものの、原作の『花木蘭』に基づいている。
- 敵として登場するフン族も実在していた。
- WDW(ウォルト・ディズニー・ワールド)のエプコット・中国館にはムーランがいる。ディズニー界でも現実世界でも正真正銘の中国ヒロインだ。
以上、ディズニー映画中期作品、アラジン以降のプリンセス出身国についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
この時代に作られたディズニー映画は、おとぎ話よりも史実や伝説を基にしており、テーマも多種多様。
今回取りあげた4人のプリンセス、ポカホンタス・エスメラルダ・メガラ・ムーラン……プリンセスとは言え、一人もお姫様ハッピーエンドを迎えていないことに気づきましたか? 王子様に嫁いでお姫様になるだけが女性の幸せではない!自分で運命を切り開く新しいヒロイン達の時代です。
次回は、ラプンツェル、アナ&エルサなど近代のプリンセス達についても調べていきたいと思います♪
それでは、今日はおとぎ話の締め括りのこの言葉で
Happily Ever After!*・゜゚・*:.。..。.☆
参考文献:
wikipedia
ディズニーアニメーション大全集
ありがとうございました
ディズニープリンセスのモデル・舞台の国は?1〜クラシック作品編〜
ディズニープリンセスの生まれ故郷、舞台の国は?2〜異色のディズニー中期作品編
ディズニープリンセスの生まれ故郷、舞台の国は?3〜ディズニー近年作品〜