カイロ・レンとレイのキスシーンなぜ?納得出来る理由を説明してみせる

この記事は約6分で読めます。
スターウォーズエピソード9のネタバレを含みます
スポンサーリンク

賛否両論? カイロ・レンとレイの関係

スターウォーズエピソード9『スカイウォーカーの夜明け』。個人的には大好きな作品ですが、ネットではアンチ派も多いとか。その中でも最も賛否両論あるのが、カイロ・レンとレイのキスシーンについてではないでしょうか?

私の意見としては、カイロ・レンとレイのキスはありです!確かに唐突でびっくりしたけど、必要な理由があるからキスシーン自体がいらないシーンだとは思いません。でも、やはり不評なシーンなので、今回はなんとか納得出来る理由を考察していきたいと思います。

カイロ・レンとレイに恋愛感情はあったのか?

カイロ・レンとレイの関係をエピソード7/8/9を通してふり返ってみましょう。

  • カイロレンとレイの間には続三部作全編中ずっとフォースの繋がりがある。同じような繋がりは、旧三部作のルークとレイア/ルークとダース・ベイダーに、そして続三部作ではレイアとベンにも見られる。しかしいずれも親子か兄弟かの血縁関係であり、血縁関係でもないカイロレンとレイが交信できた理由は謎である。また、他は、カイロレンとレイのように頻繁に交信していたわけでもない。
    ➡︎二人の間には、スターウォーズシリーズの中でも特殊な、かなり強い絆があると言える。
  • 交信していることは、当時お互いの師匠であったルーク・シスのスノークにも秘密だった。
  • レイは、カイロレンと会う時、いつも仲間のポーやフィンを待たせて一人で行っている。心配するフィンに対して「(私の気持ちが)分かるわけない」と言ったが、一方で、カイロレンとは色々打ち明けあっている。
  • ただ、恋愛感情と自認している描写は特にない。
    ➡︎男女としての恋愛感情というより「お互いがの唯一の理解者」という感情が先にあるのではないか。

次はエピソードごとに変化しているお互いへの気持ちについて見ていきましょう。

スポンサーリンク

カイロ・レン→レイへの感情・気持ちの変化

  • エピソード7:レイのフォースの強さに対する嫉妬。自分の弱さとレイの強さを思い知る。憎い存在。
  • エピソード8:レイの光と闇両方を知る。自分も光の方を選びたい善い心と、レイを闇の方に引き込みたいダークサイドとの葛藤。レイに頻繁に連絡をとろうとする。
  • エピソード9:レイを追い求める。もう殺そうとはしない。「お前に嘘はつかない」「俺の手を取れ」……こうして振り返ると意味深なセリフもたくさん(笑) ※この時点で恋愛ぽさはなかったが
  • エピソード9終盤:善い方を選ぶ決意をし、レイと共に闘う。レイを助けに行くが、それはパルパティーンと闘うからであって恋人を救うヒーローになりたかったわけではない。むしろ、自分との対決のようなもの。

レイ→カイロレンへの感情・気持ちの変化

  • エピソード7:カイロレンへの恐怖、悪への嫌悪感。
  • エピソード8:カイロレンの良心を信じる。レイの方もカイロレンと頻繁に連絡をとろうとしている。レイは強い心を持っていたが、フォースを学び始めたばかりでダークサイドへの好奇心も多少ある。
  • エピソード9:カイロレンを探し求める。ルークとレイアもいなくなり理解者が他にいないと感じているから。カイロレンとの戦いでは勝利をおさめるが、レイもダークサイドに堕ちかけていた。「(カイロレンではなく)ベンの手を取りたかった」という言葉と共に去る。これは本心だったし、カイロレンの中に残るベンの善良性を信じてもいた。
  • エピソード9終盤:レンが駆けつけてきてくれたのを感じ、勝算を確信。

レイとカイロレンが二人で同時にうなずいてから攻撃に出るシーンは最高でしたね!

ここまでみてきたように、感情については「二人とも惹かれあっている」が正解です。ただ、それが恋愛感情だけとは言いません。続いては、もうぶっちゃけた事実からいきましょう。

カイロ・レンとレイ、先にキスしたのはどっち?

キモチ的なことは見てきたので、次は事実問題です。

賛否両論のキスシーン、これ、どちらからしたと思います?
下世話ですが、私は気になったので、わざわざスターウォーズを巻き戻して観てみました(笑)

実は最初にキスしたのは、レイの方でした!

カイロレンに治癒されて目覚めた後、レイが自分からキスしにいきます。

カイロレンとレイのキスシーンが必要な2つの理由

キスシーンが必要だった理由として、私が説明できるのはこの2つ。

  1. 三部作すべてで描かれている二人の繋がりを説明するためには、二人の間に何かしらの強い感情や絆が必要である。
    これまでフォースで交信できたのは、兄妹や親子のような肉親か、同じほど絆の強い師匠と弟子など……。いずれも強い絆がないとありえなかった。どれにも当てはまらない二人には、それを超えるような、お互いを求める強い想いが必要不可欠である。ただ単に「つながった」では説明できない。
  2. カイロ・レンの自己犠牲には「愛」の描写が不可欠である。
    カイロレンは最後、レイのために自分の命を分けて、死ぬ。ジェダイには治癒力がある。つまり、この死に方はカイロ・レンがシスとしてではなく、ジェダイのベンと死んだことを意味している。シスには自己犠牲や愛という概念がない。カイロ・レンがジェダイになった証として、愛情の描写はぜったいに必要である。

以上が考察した理由ですが、
ジェダイやフォースのルールブックを見ずにふつうに考えても「自分の命全部をかけて誰かを救うには“愛”が必要である」と、私は考えます。

スポンサーリンク

レイとカイロレンの笑顔の意味

キスした後、カイロレンが息絶えて消える前に二人は微笑み合います。この笑顔はどんな感情なのか?

これは意見でしかありませんが、一番近い感情は「安心感」だと思います。やっと戦いが終わった安心感、カイロレンが善い心を取り戻した安心感、そして何より、互いに惹かれ合いながらも説明のつかなかった感情にやっと答えを見つけたような「これでいいんだ」というような安心感。

本来二人は、ジェダイとシスという敵同士で最も憎み合うべき存在。戦争中でもあるし、フォースの修行中でもある。だからこそ、建前と後ろめたさが葛藤し、交信中は仲間にも師にも隠してこそこそ会っていた。しかし、その戦いがついに終わった……レイは衝動的にキスをしますが、それ受け入れたカイロレンの笑みからも「これでよかった」という安堵が感じられます。

もっと言うと、キスした=恋愛になるかどうかはカイロレンも亡くなった今、それほど問題ではないと思うのです。
キス反対派のファンもいいじゃないですか、若い二人が衝動的にキスくらいしたって(笑)

大切なのは、カイロレンが死ぬ間際に幸せを感じられたこと。自分の選択が正しかったと思えたことだと思います。

だから私はカイロレンとレイのキスに賛成派。二人の間にあった「愛」は、若さからくる淡い恋愛感情でもあり、双子のような絆でもあり、ジェダイとしての崇高な愛でもあり、どれか一つってことではないと思うのです。

タイトルとURLをコピーしました