レイとカイロ・レンという二人のスカイウォーカー
スターウォーズ9「スカイウォーカーの夜明け」のレイとカイロレンは対極的に描かれています。主人公二人の魅力と関係を考察してみましょう!
圧倒的なフォースの強さを持つレイ
レイは圧倒的なフォースの強さを誇っています。スターウォーズシリーズには歴代で3人のヒロインが出てきましたが、レイの場合は「ヒーロー」と言ってもいいかもしれません。
映画スターウォーズシリーズ中で最も強く美しい女性
スターウォーズシリーズの女性主人公といえば、
- 新三部作:パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)
- 旧三部作:レイア・オルガナ(キャリー・フィッシャー)
- 続三部作:レイ(デイジー・リドリー)
3人とも強く美しく、悩み多く逃げ出したり引きこもったりする男性陣(笑)に比べて内面も強いです。
この中でもレイだけにある魅力は素朴な美しさです。パドメもレイアも姫ですからね。レイは、姫どころかゴミ漁りの生活をしていました。そのため、服装も質素ですが、いつでも凛としています。
エピソード7を初めて観た時は、正直映画自体はいまいちだと感じましたが、レイ役の女優デイジー・リドリーは好演だと感じました。
悪役としては繊細すぎるカイロレン
レイが強すぎる一方で、カイロレンはとても不安定で繊細です。
父親のハンソロや師匠のルークとはそもそもキャラが全く違います。これは2人が指導しても反発が強まってしまうかもしれません。ハンソロはザ・古き良き男という感じで、強くタフだし、ルークはまっすぐで勇敢でした。
ヒロインが強く、ヒーローが繊細というのも時代の流れかもしれませんね。
カイロレンの魅力はその弱さ
最初はダースベイダー憧れの中二病かと思ったカイロ・レン。ダースベイダーのマスクを崇めていたり、怒ると暴れたりとにかく情緒不安定でした(笑)
最初はこんな悪役じゃだめだ……と思いましたが、これでよかった。だからよかったんです。
カイロ・レンはダースベイダーにも増して葛藤のある悲しみの悪役でした。スターウォーズ8中盤辺りから徐々に内面が明らかになり、魅力が増していきました。スターウォーズ9では完全にファンに。今では続三部作の中で一番大好きです。←単純
- 父親ハン・ソロとカイロ・レンの関係、親子愛
- 母親レイアとカイロ・レンの関係、親子愛
レイとカイロレンは二人で一対
レイとカイロレンには不思議な絆があり、レイの気持ちを誰よりも理解しているのは、仲間のポーでもフィンでも師匠のルークでもなく、カイロレン。二人共それを自覚しています。
レイとカイロレンは似ていながらも正反対でもあり、お互いの存在は鏡のようです。
あの極悪パルパティーン様も「一対が揃った」と大変御喜びになっていました(笑)
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タイトル「スカイウォーカーの夜明け」の意味
スターウォーズ9のタイトル「スカイウォーカーの夜明け」とはどういう意味だったのでしょうか? このタイトルには2つの意味が込められていると思います。
ベン・スカイウォーカーの夜明け
カイロレンがレイの元に駆けつけ、二人でパルパティーンに向き合うシーンには鳥肌が立ちました。最後、カイロレンはジェダイの青いライトセーバーで戦います。
そして、ジェダイとして、ベン・スカイウォーカーとして息耐えます。
カイロレン=ベン・スカイウォーカーがライトサイドへ。まず、これが1つめの「スカイウォーカーの夜明け」でしょう。
レイ・スカイウォーカーの夜明け
レイの出生の謎がついに明らかになりました。レイはスカイウォーカーどころか、レイ・パルパティーンでした!
あんなヤバイおじいちゃんと再会とか絶望しますね(笑)
レイの祖父がパルパティーンなのをルークとレイアはとっくに知っていました。それでもレイに愛情をかけ、指導をしてくれたのです。血統ではなく、レイ本人そのものを見てくれたのですね。
レイは最後、歴代ジェダイ達の声を聞き「私はジェダイのすべて」という台詞と共にパルパティーンを倒します。
ルークの故郷タトゥイーンで、最後にルークとレイアを想いながら「レイ・スカイウォーカー」と名乗る……
主人公のレイが、パルパティーンを捨て、スカイウォーカーと名乗った。これが2つめの「スカイウォーカーの夜明け」です。
タトゥイーンには太陽が二つ
アナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーの故郷タトゥイーンには、太陽が二つ見えます。
太陽は光、光はフォースの闇と対極にある希望。
タトゥイーンの二つの太陽は、カイロレンとレイという二つの希望、つまり、二人のスカイウォーカーを暗示しているのではないでしょうか。