海外ドラマ『Glee(グリー)』全シーズンのあらすじスピード解説とキャラクター超解説。
個人的な感想を入れつつ、各シーズンで活躍した登場人物や名悪役、ライバル高校も振り返ってみます。登場人物を中心にまとめていきますが、各シーズンを思い出すため、あらすじもざっくりまとめています。
Gleeの各シーズン考察!あらすじ&キャラクター
Gleeのあらすじ&キャラクターまとめ前編として、今回はシーズン1〜3までを特集します!
シーズン3まででレイチェル・フィン・カートを始めとした初期人気メンバーは卒業してしまいます。ニューディレクションズの全国大会制覇もクライマックスを迎えます。
Gleeは全シーズン6までありますが、前半と後半に分かれていると言ってもいいでしょう。シーズン3までが一つの大きな区切りであり、かつ、一番面白いパートでもあるのです!
Gleeシーズン1 :ニューディレクションズの誕生
海外ドラマ『glee/グリー』のシーズン1、簡単なあらすじと登場人物のまとめです。
Gleeシーズン1のあらすじ
弱小グリークラブ『ニュー・ディレクションズ!』の結成。部の存続は州大会優勝にかかっているが、チア部&スー先生・シュー先生の悪妻・ライバル校など様々な障害が降り注ぐ。
Gleeシーズン1で活躍する登場人物
- ニューディレクションズ:初期メンバーはレイチェル・カート・メルセデス・ティナ・アーティ。人気者フィンが早いうちに加わり、メンバーの強い味方になってくれる。フィンも初期メンバーと呼んでもいいだろう。
アメフト部のパックも早期メンバー。チア部のクイン・サンタナ・ブリトニーもメンバーに加わるが、シーズン1ではスパイになったり仲間になったり油断できない。 - 教師陣:弱小グリーの顧問になるウィル・シュースター。チア部のスー・シルベスター、シーズン1から強烈な悪役として活躍。生活指導のエマ先生、シュー先生に想いを寄せる。
- ライバル高校:ボーカルアドレナリン
- シーズン1の悪役:スー先生、シュー先生の悪妻、ボーカルアドレナリンのジェシー
Gleeシーズン1のキャラクター超解説
- シーズン1からずっと変わらないのはフィンくらい。他のメンバーはシーズン1では、本当の自分を隠している。レイチェル、メルセデス、ティナは見た目もかなりイケていない。
- シュー先生は熱心だけど家庭がうまくいかず、時々感情的で不安定。特にシーズン1では迷走して浮気もしまくる……はっきり言ってダメ男です。生徒と一緒に成長する先生ということでしょう。エマ先生も後にヒロインになるけれど、シーズン1では既婚者に尽くしまくる姿がちょっと、いや、かなり痛々しい。シュー先生とエマ先生の物語はシーズン1の時点ではただの不倫劇である。一方、スー先生はシーズン1では字幕で「あなた」など女らしい言葉づかいも見られ、翻訳のキャラ設定が定まっていない。しかし、スー先生の敵役ぶりだけは最初から見事という他ない。ちなみにスー先生を演じた女優はこの役で「助演女優賞」を2つももらっている。
- シーズン1で大活躍するシュー先生の悪妻は、いい敵役というより本気でやばい人。彼氏の親友(パック)と寝て、父親役は彼氏(フィン)になすりつけたクイン・ファブレーもかなりこわい。
- 上の妊娠問題が二つともちょっと悪趣味すぎて同情できないのと同時に、ボーカルアドレナリンのジェシーがレイチェルを傷つける過程もまた悪趣味。この二つはクライマックスの州大会まで引っ張る題材である。シーズン1は最初だから基本的には面白いが、後味が悪いのが少し残念。

まさかそのジェシーがシーズン6のラストで……ねえ?
Gleeシーズン2:主要登場人物はすべてここで揃う。見逃せないシーズン
海外ドラマ『glee/グリー』のシーズン2、簡単なあらすじと登場人物のまとめです。
Gleeシーズン2のあらすじ
変わらず校内で負け犬扱いされているグリー。特にゲイであるカートへのいじめが深刻化。ダルトン校への転校、新しい恋、プロムパーティなどグリーメンバー達の高校生活を描く。ニューディレクションズは州大会を勝ち抜き、ニューヨークを目指す。
Gleeシーズン2で活躍する登場人物
- ブレイン&カート:シーズン2はカートの試練と成長物語が中心ストーリーといってもいいくらい。カートを救ったブレインは間違いなくシーズン2の重要人物である。
- サム:金髪のジャスティン・ビーバー。フィンのライバルのように登場するが、実は苦労人なのもあり、中身は優しくいい奴。サムもブレインと同じくらい今後大切な仲間となる。
- ライバル高校:ウォブラーズ
- シーズン2の悪役:スー先生、カロフスキー
Gleeシーズン2のキャラクター超解説
- シーズン2から加わって『Glee』全体に一番大きな影響を与えたのは、間違いなくブレイン。シーズン2はカートのいじめが大きなテーマだった。カートの恋人になったブレインの存在意義は大きい。最初は端役の予定だったが、カート&ブレインで番組の人気があがり、ブレインの出番は増えたそうだ。また、パフォーマンス面の役割も大きい。楽器と歌とダンス、すべて一人で完璧にこなすパフォーマーはグリーメンバーの中でもブレイン一人である。
- サムは今後のシーズンでも「万能カード」のように誰かの恋人になったり親友になったり忙しい。誰にでも心を寄せ、誰といても不思議と違和感ないのが魅力なのかもしれないが、脚本に都合よく使われている気も……。自我だらけのグリーメンバーの中でおそらく一番わがままを言わないキャラクターである。
- カロフスキーはシーズン2前半では完全な悪役としてふるまう。ただ、後半からは魅力が増した。今後、痛みや優しさも抱えるキャラクターとして、いい味を出し続ける。
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Gleeシーズン3:全国大会・卒業・別れ・新しい進路……個人的にナンバー1の面白シーズン
海外ドラマ『glee/グリー』のシーズン3、簡単なあらすじと登場人物のまとめです。
Gleeシーズン3のあらすじ
全国大会を逃し、ニューディレクションが分裂。フィンとレイチェルはやっと公式のカップルになり、全国大会への優勝を目指す。メンバーの多くが高校卒業を控え、それぞれ進路や友達との別れを控えている。
Gleeシーズン3で活躍する登場人物
- シャノン・ビーストコーチ:シーズン2よりアメフト部の顧問はケン・タナカからコーチ・ビーストへ。徐々にキャラを強めてシーズン3では特に活躍。
- サンタナ&ブリトニー:サンタナとブリトニーはシーズン1では目立たなかった。徐々に二人とも大切なキャラになっていき、シーズン3でサンタナはゲイ(レズビアン)だとカミングアウトする。
- バート・ハメル(カートのお父さん):カートのお父さんはゲイであるカートを全力で認めて支える良い父親だ。シーズン1から出ているがシーズン3では大出世を果たす。
- シーズン3の悪役:ウォブラーズのセバスチャン
Gleeシーズン3のキャラクター超解説
- シーズン3ではニューディレクションに新しいメンバーが加わる。留学生のローリー、音痴のお嬢様シュガー、キリスト信者ジョー。しかし、初期メンバーほどキャラを残せないまま去る。ジョーはそこそこいい奴だったが……。
- ビーストコーチは、シュー・スー・エマの教師陣と並ぶレギュラー陣になった。女性とは思えない屈強さに加え、繊細さや優しさも持っている。シーズン3ではDVに悩む脆さも見せた。ビーストコーチとパックの絆はよかった。
- サンタナ&ブリトニーは大出世だ。シーズン1ではクインのおまけ程度だった二人のキャラは「サンタナ=ビッチ」「ブリトニー=天然で夢見がち」と確立し、グリーに欠かせない存在に。普段悪ぶっているがここぞと言う時に仲間を助けるサンタナファンも多いのでは? ブリトニーのキレッキレダンス、サンタナのハスキーボイス、二人ともパフォーマンスも素晴らしい。
- カートのお父さんはシーズン1から良い父親だが、シーズン3ではさらに存在感を増す。カートへの卒業プレゼントのダンスは最高!
- シーズン3は、負け犬だったグリー達の奪還劇。全国大会優勝を果たすし、元々敵だったカロフスキーやスー先生も味方につける。スー先生は差別的で暴挙ばかりの一面もあれば、弱い人に優しく影で生徒を応援する一面もある。シーズン3後半では、良いバージョンのスー先生が見られる。シュー先生とタッグを組んだスー先生は心強い味方だ。エマ先生やビーストコーチも加わり、シーズン3のラストではこれまでで最高のエンディングが見られる。
gleeで一番面白いのはシーズン前半の1〜3まで
個人的には、gleeはシーズン3までで一度終わると思っています。
シーズン1から3までは、初期メンバーの出発から卒業までが描かれ、最高のエンディングで終わります。海外ドラマ『glee』自体はこの先シーズン6まで続きますが、重要キャラクターもシーズン3までの間に登場しきっていると言って良いでしょう。
次回、後半編としてシーズン4〜シーズン6の解説まとめをします。
【参考記事】はこちら▽
『Glee』超解説第2弾:シーズン4〜6