ワンダヴィジョンに落胆したけど、やっぱり面白かったと思い直した

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前回「ワンダヴィジョンの最終回が思ったより微妙だった件」を書きました私です。こんにちは。

このドラマが大好きなのに変わりはないのですが、国内外であらゆる考察が盛り上がっていただけに、ちょっと不完全燃焼だった気がしたのです。

でもまあよく考えてみると『ワンダヴィジョン』は全9話で完結。

他の海外ドラマと比べると、圧倒的にシーズン自体が短いので、すべての伏線が回収できないのはしかたなかったのかもしれません。

逆に言えば、もっと見たいドラマでした。

ドラマ『ワンダヴィジョン』のよかったところ

そんなワケで、今回はマーベルのドラマ『ワンダヴィジョン』のよかったところを挙げてみたいと思います。

50年代〜現代までの海外ドラマ再現が完ペキ

  • ワンダヴィジョンが革新的だったのは、シットコムの完ペキなオマージュ。最初見たときは「これがホントにマーベルスタジオのドラマか!?」と思いました。良い意味で新しかった。
  • 白黒の50年代から始まり、『奥さまは魔女』でおなじみの60年代、そして、80,90年代になると『フルハウス』や『アルフ』など小さい頃テレビで見ていたなつかしのファミリードラマの雰囲気を思い出させてくれました。
  • ドラマ終了後のメイキングで見たところ、シットコムの再現には相当な手間がかけられています。
  • 50年代は白黒ですが、衣装は当時のものを下着からすべて再現したそうです。第一話で出てきたハート夫人役の大御所女優デブラ・ジョー・ラップも、鮮やかな色のワンピースにワクワクしたと語っていました。画面では白黒にしか映らないのに、細部までのこだわりを感じさせますよね!
  • 印象的だったワンダヴィジョンのテーマソングも、年代によって「っぽく」変化していっています。これも全部作曲家たちがイチから考えてアレンジしていました。あのテーマソングはよかったなあ。

飽きさせない伏線やナゾが毎回盛り込まれている

  • 最初はお気楽なシットコムかと思って「流し見」していましたが、すぐに「これはちゃんと見ないとだめだぞ」と気づきました。
  • 平和なファミリードラマに突如入ってくる「え?今のなに?」という描写が絶妙なんですよね。
  • 第1話から3話まではひたすら伏線や考察を楽しみました。
  • 第4話『番組を中断します』からはまるでサスペンスドラマでした。

視聴者をすこしも飽きさせず、脚本がよくできていますね。

ワンダビジョンは短いのもあって、海外ドラマでありがちな「パターン化」に陥ることもなく、毎回予想を裏切りまくってくれるのがよかったです。

CMのナゾ、ハートマークの伏線についてディズニープラスから公式見解が公開された

ディズニープラスでは、会員向けにコラムが発信されています。たとえば、『ファルコン&ウィンターソルジャー』公開前には、キャラクター特集などが組まれました。

『ワンダヴィジョン』はもう完結しましたが、制作秘話やネタ明かしが後日談としてアップされています。

『ワンダヴィジョン 』のコマーシャルについて:ディズニーの公式見解

「コマーシャルが何を意味するのかについて、様々な憶測が飛び交い、私たちもそれが望ましい形になるまで試行錯誤したものです」と話すのは、シェイファー監督。

「あれは最終的にファンが予想した、“ワンダの潜在意識”を表しています」
ディズニープラス公式より

ワンダの心の中でなにが起こっているのか?

最初は視聴者だけでなくワンダ自身も分かっていませんでした。回を追うにつれて、視聴者もワンダも伏線をつなぎ合わせていくのが楽しかったすね。

あのCMたちはワンダが自分の心の葛藤と向き合っていく過程だったんですね。

私が見落としていたネタバレもありました。

カレンダーに描かれたハートの意味

  • 第1話で登場したカレンダーのハートは、ワンダもヴィジョンも「何の日かわからないまま」でした。
  • しかし、この伏線は第8話『前回までは』で回収されています。
  • 第8話『前回までは』:ヴィジョンがワンダのために手に入れた土地の権利書が手紙とともにワンダに遺されていました。
  • そこには「ここで一緒に歳をとろう。Vより」とメッセージが書かれていました。ハートマークの中に。
  • このハートマークこそ、第一話でカレンダーに描かれたハートマークなんだそうです!

ハートは、シリーズ全体を通しての「二人の愛の象徴」でもあります。

こんなふうに、シリーズが終わってもネタバレが楽しめる作品っていいですよね。

ドラマとして楽しんで見れたのだから、いい作品だと思い直す

今やっている『ファルコン&ウィンターソルジャー』は、いかにもマーベルって感じの安定した世界観で毎回楽しく見ています。

しかし『ワンダヴィジョン 』の斬新さも、唯一無二で革新的でした。

毎回予想を裏切ってくるのが楽しみだったし、1話終わってしまうと「こんな不思議な気分のまままた1週間待つの!?」と発狂したものです(笑)

最終話はつめこみすぎだったと今でも思いますが「最後まで目が離せない内容にしてやるぜ」という製作陣の一貫した心意気は感じました。

今後何回見直しても新しい発見があるかもしれない。そして、MCU映画のフェーズ4が始まってまた見直すと、さらに明らかになる部分があるかも知れない。

『ワンダヴィジョン』は廃れないドラマである!
そう思い直した私です。

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