ホビットの能力・性格・憎めない魅力を考察|ロードオブザリングトリビア

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ホビット族とは?

ホビットは、『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくる種族です。

通称「小さい人」と呼ばれ、その身長は24フィート(60120cm)しかありません。フロドが指輪を手にしたことによって、世界中がホビット族の存在を知ることになりました。

ガンダルフの言葉を借りるならホビットは「無力で甘ちゃんで、魅力ある種族」とのことです。それと同時に「驚異の宝庫でもある」と言っています。どういうことでしょうか?

ガンダルフが語るホビットの能力とはなんなのか?

気になって原作を読んだところ、ホビットは、ツッコミどころ満載のにくめない種族でした。

ホビット族のおもしろトリビア4選

今日はツッコミどころ満載のホビットのトリビアを紹介します。

ホビット庄

ホビットはベビースモーカー

愛煙家のみなさんこんにちは。「喫煙文化」をこの世界に広めたのはなんとホビットです!

『指輪物語』のプロローグではわざわざ【パイプ草について】という章が設けられています。かなりのページを割いています。「指輪の発見」や歴史と同格に扱われるほど重要らしいです。

ホビット達は「パイプ草」「パイプ葉」と呼んでいますが、これは結局ニコチンの一種だと判明。

「これこそ、われわれの発明であるとはばかることなく断言し得る唯一の技芸」と、ホビット族は誇っています。今や禁煙の風潮が強まっている日本は、ホビット達への敬意を忘れていますね。

ホビットはキノコ大好き

タバコの次はキノコかよ……と引くのはやめてください、魔法はかかっていません(笑)

森に生えている普通の食用茸です。

フロドは幼少期、近所のマゴットじいさんの家から茸を盗んで、犬をけしかけられました。その思い出が大人になってからもこわかったそう。話してみればマゴットさんはいい人で、指輪の冒険に出たフロドたちを助け、最後にはバスケットいっぱいの茸を持たせてくれました。

映画では、メリーとピピンが畑の作物を盗んでいた描写がありましたね。キノコはホビットたちによってふるさとを思い出せてくれる大切な食材です。

ホビットの食事は1日6回

ホビットが大食漢であることは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』でも出てきたので有名かもしれませんね。アラゴルンが合流したあと、ピピンが「2回めの朝食は?」とゴネるシーンがあります。

正確には、ホビットの食事は1日6回だそうです。

映画では時間の都合上ゆっくり食事をとれないみたいですが、本では食事のシーンも山ほど出てきます。

ONE PIECEのルフィたちも冒険の合間に大宴会をするのが決まりですが、ホビットたちはそれ以上にご馳走にありついています。たまにお腹がいっぱいすぎて寝落ちして自業自得で道に迷ったりします。

世界を揺るがす指輪を持っているのに、本当に呑気な種族です。

歩きながらすぐ歌ってしまうクセがある

『ロード・オブ・ザ・リング』はミュージカル映画ではありませんが、本には歌がたくさん出てきます。

ホビット達は楽しくなるとすぐ歌ってしまうそうです。敵に追われながら旅しているくせにすぐ忘れて楽しく歌い始めてしまいます。

お願いだから静かにしよう。世界を揺るがす指輪を持って、やばい敵に追われているのに、本当に呑気な種族です。

いかがでしたでしょうか? ホビットのかわいらしい魅力編(笑) ホビット族は呑気で愛すべき種族なんです。

次に、ガンダルフも尊敬しているホビットの優れた能力について解説します。

ホビット族の隠された能力2選

ロードオブザリングのサムとフロド

ガンダルフに評価されるホビット

ガンダルフは実はホビットの研究家です。ホビットはもともとエライ人や悪いヒトたちからは見向きもされない種族でしたが、ガンダルフに言わせると、どうやら軽んじられているだけなのです。

ガンダルフは言うまでもなく、超博識。そのガンダルフが長年研究してきた種族というのだから、やっぱり「ただ食って寝てる小さいやつら」ではないのです。

ガンダルフはホビット族に対しいつも好意的で、隠れファンとも言えるほど。そんなガンダルフが発見したホビットの能力がこちらです。

ホビットは魔法のように気配を消せる

ホビットの身体的特徴は、小さな身長と大きな足。足にはふっかふかに毛が生えていて、靴を履く必要がありません。その毛のおかげで足音をほとんどたてずに歩くことができます。人間からしたらそのさまは魔法に見えるそうです。

でも、ホビット族が魔法を使えたことは公式に一度もないとのこと。人間界でホビットと妖精のたぐいが混合されがちなのはこのせいかもしれないですね。

小さな身長で目立たないばかりか、足音も消せるとなると、忍びの旅には適任と言えるでしょう。

ホビットはメンタルが強い

ホビットの真価は「いざとなった時」に現れます。

平和主義であるホビット族には、争いの歴史がありません。ホビットに「戦い」なんて発想はなかったそうです。

でも、いざとなれば、勇気を見せる。その勇気は、どんな臆病なホビットの中にも眠っているということです。ビルボもフロドもサム、メリー、ピピンも例外ではありません。

ガンダルフの言葉を借りるなら「いざという場合のホビットたちには驚かされるほかないな」。そして、彼は、その中でもフロドのことを「もっとも優れたホビット」と評価しています。

ホビットは実はかなり優れた種族

映画の感想の中には「フロドがいらつく」「結局指輪に誘惑されとるやんけ」なんて厳しい意見もあるみたいですが(笑)、ちょっと考えてみてください。

力の指輪に誘惑されない者(人間・エルフ・ドワーフ・魔法使いすべて)なんていません。

ホビット達はただ平和に楽しく過ごしたかった種族なのに、巻き込まれてしまったのです。そんなホビットたちが誰にもできなかった方法で世界を救ったのは称えるべきことでしょう。

生きるうえで大事なホビット力

最後に余談にはなりますが、「鈍感力」「強メンタル」って生きていく上でも大事だと思います。でも、やろうと思ってできることではないんですよね。

ホビットたちは、自分の優れた能力を周りに誇示しようとかいう気が最初からありません。

「食べて歌って寝てあとで考えればいいや」みたいなホビットの気質は、現代を生きていく上で一番うらやましいものかもなあ

なんて思う今日この頃です。

以上!『ロード・オブ・ザ・リング』よりホビットの魅力考察でした。

参考文献:
『指輪物語 旅の仲間』
J.R.R.トールキン/ 訳:瀬田貞二&田中明子

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