スターウォーズ9ではファンたちがそれまで予想していた恋愛関係が消えた? エピソード7/8で匂わせた数々の伏線はどうなっちゃったの?
今回は、レイとポーのシーンを振り返りながら、ありえたかもしれない「レイとポー・ダメロンの恋愛」について考えてみます。
そもそもレイとポーの恋愛なんて不要派もいると思いますが、最初はレイとポーを恋人にする予定だったんじゃないの?と思わせるシーンがあるので、個人的には気になってしまいました。
スターウォーズ7/8/9考察 恋愛と友情編
スターウォーズの7、8、9の中で、気になったレイとポー・ダメロンのセリフやシーンを集めました。
レイ&ポー:意味深な出会いとセリフ
レイとポー・ダメロンの出会いがまず意味深なので、ふり返ってみましょう。
レイとポーはスターウォーズ7ではまだ出会ってすらいない
- スターウォーズ7「フォースの覚醒」ではレイとポーはまだ出会ってすらいない。同じレジスタンスにいるが、関わらずに7は終わってしまう。
- むしろ、この頃レイに想いを抱いていそうなのはフィンの方。フィンは初めからレイに惹かれている。恋かどうかはさておき、作品中ずっとフィンがレイを追う構図は変わらない。のちに、フィン・レイ・ポーという三角関係の構図になると予想したファンも少なくない。
レイとポーの初対面は、スターウォーズ8のラスト
- レイとポーが出会うのはスターウォーズ8「最後のジェダイ」のラスト。つまり、レイとポーは三部作の半分以上は関わっていない。
- しかし、もったいぶった出会いには意味がある?
レイとポーの自己紹介シーンは短いながらもなんか意味深↓
ハンソロとレイアを彷彿させる意味深なやりとり
8の終盤「クレイトの戦い」で命からがら逃げたレイ、レイア姫、フィンたちは船に乗り込む。ここで、初めてレイとポーの出会いが描かれています。
※「クレイトの戦い」=クレイトにあるレジスタンスの基地で起こったレジスタンスの生き残りをかけた戦いでのこと。
BB-8を撫でるレイを見つけてポーが歩み寄る
Poe: “Hi, I’m Poe.”
Rey: “Hey. I’m Rey.”
Poe: “I know.”
会話はたった3文、お互いに名前を言い合う自己紹介のみ。
しかし、レイを見つけた時のポーの振り返り方、レイの笑顔……映像で見ると「これから何かが始まる二人」にどうしても見えます。恋愛映画でよく見かけるような何気ないけど印象的な初めての出会いの典型パターンです。
そして、スターウォーズファンとして見逃せないのが、
ポー・ダメロンの「I know」というセリフ!!!
レイア姫とハンソロの「I love you」「I know」を彷彿とさせますよね。
スターウォーズ界において「I know」は特別なセリフである。そんな誰もが知っているモチーフをわざわざ短い会話の中に入れた意味を私は深読みせずにはいられませんでした。逆に、なにも考えずに入れたのなら無神経すぎるのでは??
スターウォーズ8で明らかにでも小さく張られた伏線は、エピソード9ではぼんやりと続きます。
スターウォーズ9序盤のレイとポーは友達以上恋人未満
- スターウォーズ9「スカイウォーカーの夜明け」の序盤では、レイとポーが言い争っている。
- 8から9までの空白期間にフィン、レイ、ポーが3人で友情を築いていた雰囲気だ。
- レイとポーの口喧嘩は、最初の頃のハンソロとレイアのよう。最初は反発し合っている二人が惹かれあっていくおなじみのパターンである。
ポーがフィンにやきもち?レイとの三角関係も?
- 9の間中、フィンがレイに「言いたいことがある」とずっと何かを言いかけている(結局伏線回収しないまま)
- 何かとレイと二人きりで話そうと試みるフィンに、「ポーには内緒でって?」とポーがやきもちを妬く。
- もし、フィンが伝えたいことがレイへの愛の告白だったならこれはポーのやきもちととれる。「抜けがけか?」と。ただ、フィンが聞きたかったのはフォースについてかもしれない。それなら「三人の友情の間で秘密事なんて水くさいぜ」という意味にもとれる。
結果的には、レイとポーは何もないまま終わります。レイが最終的に恋愛関係になるのはカイロ・レンですから……。
カイロ・レンとレイのキスシーンなぜ?納得出来る理由を説明してみせる
最後に、フィンとローズについて触れないワケにもいかないでしょう。レイとポー以上に「なかったことになったエピソード」があり、ここにエピソード8の伏線がグダグダになった原因があると思うからです。
フィン&ローズ:不人気に阻まれてなかったことになった愛
クレイトの戦いでは、もう一つ、レイとポーよりもずっとわかりやすいロマンスが芽生えていたのを覚えていますか?
フィンは、ローズと恋人になる予定だった
- ローズがフィンを助けて「愛する者を守るためよ」という告白とキスをする(※おたくたち激怒の問題シーン)
ローズは死んだのかと思いきや、ポーとレイ、フィンが乗る船で治療されている。 - 眠っているローズを見つめるフィン、二人を見つめて微笑むレイ。この1カットも意味深で心理描写に十分すぎるほどである。
- ローズ/フィン/レイの心理とは:ローズはもともとフィンが好きだった。フィンはレイに好意を抱いていたけど、ローズが自分に向けてくれた愛情に気づく。そんな二人を応援するようにレイは見守る。そして、レイは、ポーと新たに出会う(↑さっきのシーン)
わかりやすい描写でした。スターウォーズエピソード8を観た後、私はレイとポー、フィンとローズという2カップルの恋人路線を確信しました。今でも合っていると勝手に思っています(笑)
だがしかし、上で触れた「※おたくたち激怒の問題シーン」によって、恋人路線はなかったことになるのです。
ローズはおたくたちを激怒させ、出番が激減
「※おたくたち激怒の問題シーン」とは、ローズがフィンの命を助けたシーン。命を救ったのになぜオタクたちが激怒したかと言うと……
- フィンは自分の身を犠牲にして帝国軍の攻撃を止める予定だった。つまりヒーローとして死ぬ覚悟をした。
- ローズはそんなフィンを助けた。が、イコール、帝国軍の攻撃は止まることなく仲間は大量死。
- 困惑するフィンにローズは「愛する者を守るためよ」と言った。しかし、そのセリフの後ろで仲間たちは大勢死んでいた。
話を元に戻すと、この行動でスターウォーズエピソード8は大批判を浴びました。特にローズが。
その結果、エピソード9でローズの出番は目に見えて激減。フィンとローズの恋愛なんて語れるどころかもともとなかった感じになり、おそらく、その影響でレイとポーの恋愛路線もうやむやに……
もしレイとポーが恋人になっていたら
レイとポーのカップル線は今考えても悪くない。お似合いだし、流れから見ても自然だと思うのは私だけでしょうか。
もし、レイとポーが恋人になるなら「ローグワン」のジンとキャシアンのようになったでしょう。戦いの渦中に気持ちが高まり急にキスするハリウッド的な。
これを描くには時間が少し足りなかったし、場当たり感も否めません。そもそもスターウォーズで無理やりカップルをくっつける必要もないからかえってよかったのかもしれないですが……。
伏線ガン無視。エピソード8自体「なかったことで」
最終的に、スターウォーズ続三部作では誰も結ばれずに終わります。7/8の伏線であった恋愛はすべてなかったことになり、レイとカイロレンの恋愛という意外な組み合わせにとってかわるのです。
『スターウォーズ9 スカイウォーカーの夜明け』は個人的に大好きですが、「三部作」という視点で見ると全体的には支離滅裂な部分もたくさんあります。
ばらまいた伏線が回収されるどころか、最終章で全部爆破されるのだから(笑)
しかし、これを語るにはレイとカイロ・レンの関係も無視できないですね。今回語りきれなかった考察はまた!
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Have a Nice Flight!