ハルブランド行動の謎を最初から振り返る【力の指輪考察】ネタバレあり

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第4話「大きな波」ヌーメノールが出陣を決意

ファンタジー映画と死

第4話は、ハルブランドの見せどころが少ない回です。

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あらすじとしては、ガラドリエルは、ヌーメノールの摂政女王ミーリエルに「ハルブランドこそが南方国の失われた王」だと進言。ヌーメノールに南方国への援軍を求める。最初は拒否した女王だったが、予言にあった白い木の花が散った時、考えを改め、出陣を決意した。

あの花はヌーメノールの運命を暗示していたのでしょうか? それとも、それすらサウロンであるハルブランドの妖術で、ヌーメノールは嵌められたのでしょうか……? どちらもありえますが、どちらにしろ悲劇でしょう。

第5話「分岐点」気になる伏線ワード・アイテム

第5話あたりから、ハルブランドが怪しい動きを見せてきている気がします(2周目の感想)

力の指輪

©️アマゾンプライム公式サイトより

ハルブランドは鍛治工だった

ハルブランドが鍛治師として剣を鍛え直す描写あり!(セリフのないシーンなので初見では見逃してました。)

第8話でケレブリンボールに巧みな助言をし、指輪を作らせる伏線ですね。

南方国王になるのを辞退する

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ハルブランドを南方国王として復活させたいガラドリエル。勝手に話を進めたガラドリエルに反発するハルブランド。第5話では対立を見せる。

→ハルブランドは「王の座を自ら辞退している」のがポイントです。

短剣に興味を示すハルブランド

ガラドリエルとの口論の中で「その短剣は誰のだ?」「誰を殺された?」と少しずつガラドリエルの過去を聞き出していくハルブランド。

ガラドリエルの境遇を知り、「かわいそうに」とガラドリエルに同情を見せ、南方国の紋章を眺め……。

ガラドリエル兄の短剣が必要だった

初見では、ガラドリエルの過去を知ったハルブランドがついに南方国王に復活する決心を固める……というちょっと感動的なシーンでした。

ハルブランドがサウロンだと分かった2周目では、ハルブランドがずっとガラドリエルの短剣(兄の形見)に注目していることに注意!

サウロンは、指輪を作るのに、エルフの技術とヴァリノールの金銀が必要だった。そして、サウロンはガラドリエルの兄を最初から知っている。つまり、ここで「ガラドリエルの兄」「短剣」について、ガラドリエルに再確認したのである。

ハルブランドとして見ていた時は感動シーンだったのに、サウロンだと分かってから見ると恐怖シーンになっていました……。

第6話「奈落」【未だ謎】アダルとハルブランドの関係は?

第6話は私の中では未だ謎です。

サウロンとサウロンの目と指輪

ハルブランドはアダルを憎んでいる?

南方国の戦いで、ハルブランドとガラドリエルはアダルを追いつめた。ハルブランドは「俺を憶えているか?」とアダルに問う。アダルは「知らない」「大事な人でも殺されたか?恋人か?息子か?」のように挑発し、ハルブランドは怒りからアダルを殺そうとした。ガラドリエルがそれを制す。

アダルはサウロンを恨んでいる?

アダルはオークではなく、闇の拷問によって醜く歪められた元エルフ=ウルクだという。アダルは、オークを率いているが、このことでサウロンを恨んでいるらしい。

アダルとサウロンは仲間じゃないらしい

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アダルの件については、最終話まで見終わったあともまだ疑問が残ってしまう。

アダルはオークを率いている+ハルブランドは実はサウロンである=『ロード・オブ・ザ・リング』の世界線から普通に考えると、この二人は同じ陣営ではないのか?

しかし、二人は互いを心から憎み合っているようだし、アダルに至ってはハルブランド=サウロンだと結びついてもいない。

ハルブランドは常にミスリードを招くような意味深発言をしてきたが、アダルへの憎しみは嘘でないように見える。

ガラドリエルの思想

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余談だが、このシーンでは、ガラドリエル側の問題も明らかに。

ガラドリエルは拷問された元エルフのアダルに対し「出来損ない」と言い、生きる権利を認めない差別思想を持っていることが判明した。このシーンに限ってはアダルがかわいそうにさえ見えた。

まとめると、第6話、「アダルとサウロンの関係」については、シーズン2に持ち越されそうです。

また、この回では、ガラドリエルとハルブランドの恋の予感?描写もありました。この時点では、ハルブランド=サウロンと明らかになっていないため、ガラドリエルとハルブランドは、『ロード・オブ・ザ・リング』のアルウェンとアラゴルンのように恋に落ちるのだとミスリードを呼びました。

第7話「目」ハルブランドの最終目的

第7話は南方国の悲劇の後で、ハルブランドの活躍はないものの、次への足がかりがありました。

複数の指輪

ハルブランドは、最後の最後に重傷を負って登場。「エルフの医療が必要な傷」を負っているため、ガラドリエルはハルブランドをエルフの国へ連れていくことにした。

実はこの「エルフの国に行くこと」がハルブランドの最終目的だったと今になれば分かります。

第8最終話「合金」ハルブランドの正体!

さて、ここまで長かったけど。衝撃だった最終話をもう一度振り返ります!

ケレブリンボールに助言

エルフの国で治療を受けたハルブランドは、ケレブリンボールにミスリルの加工について助言をする。ハルブランドは助言を「贈り物」という特殊な言い方をした。また、ケレブリンボールはハルブランドから助言を得た後、「肉体を超える力」を作ると発言し、ガラドリエルの不審を招く。かつてアダルから聞いた言葉だった。

南方国に王はいない

ガラドリエルが調べたところ、南方国の王の血は既に途絶えていた。つまり、ハルブランドは南方国の王なんかではなかった!(なぜ今までちゃんと調べなかった……

ハルブランド(サウロン)の正体明かし

『ロード・オブ・ザ・リング』力の指輪

以下が第8話で、ガラドリエルがハルブランドを問い詰めた時、ハルブランド自身から語られた弁解である ※セリフは要約

  • 【南方国の王紋について】
    ガラ「王紋を持っていたのはなぜ?」
    ハル「『死体から取った』と言ったろ?」
    →確かに言った
  • 【ヌーメノールを南方国に出陣させた件】
    ガラ「なぜ南方国に出陣を?」
    ハル「俺は嫌がったが君が女王を説得した」
    →確かにガラドリエルが勝手に強行したし、ハルブランドは辞退していた
  • 【一緒に戦った件】
    ガラ「共闘したのはどうして」
    ハル「君の敵は俺の敵でもある」
    →オークのこと? いや、サウロンの前の支配者モルゴスのことか?

さらに、ガラドリエルは、兄とハルブランドの幻覚を見る。幻覚の中では次のように説き伏せられる ※セリフは要約

  • 兄「サウロンは中つ国を滅ぼすのではなく癒すんだ」
  • ハルブランド「モルゴスの下で罪を犯したが、モルゴスが滅んだ今、俺が世界を癒す」
  • 最終的にハルブランドはガラドリエルに「女王にしたい」「一緒に中つ国を支配しよう」と、告白ともとれる誘惑をした。

幻覚の中に出てきた兄は結局サウロンが見せたものなので、上記全部がハルブランド(サウロン)の言い分である。

【オススメの楽しみ方】『力の指輪』は2周観るべき!!

以上、『力の指輪』シーズン1の第1話〜第8話まで、ガラドリエルとハルブランドのあらすじを中心に振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか?

ガラドリエルが見た(見せられた?)幻覚の中では、第1話〜8話までのシーンが違う形で蘇っていたので、改めて見てみると面白いですね。

「ハルブランドがサウロンだったなんて!」と、シーズン1最終話に衝撃を受けた人は多いと思います。(私も衝撃を受けたうちの一人……。)『海外ではサウロン=ハルブランド説がある』と聞いたことはあったのですが、半信半疑だったし、何よりあまり信じたくなかったので見なかったことにしました(笑) ハルブランドはどう見てもヒーローの見た目だったから……。

でも、知った後、ガラドリエルの幻覚を思い出しながら、2周目を観ると、全然違う見方ができて、それはそれで面白かったです。

ネタバレ後も楽しめるのは『力の指輪』シリーズのいいところだと思いました!

『力の指輪』は絶対に2周めを観るべき!!

以上、「力の指輪」のハルブランド考察でした!シーズン2も楽しみです。

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