ハリーとハーマイオニーには恋愛感情があった?キスシーンとセリフを徹底考察

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この記事はより解説を分かりやすくするために、2024年に更新しました。

ハリー・ロン・ハーマイオニー
ワーナー・ブラザーズ公式サイトより

ハリーポッターとハーマイオニーに恋愛関係はあったか?友情関係か?

『ハリーポッター』シリーズの主人公ハリー・ポッターとヒロインであるハーマイオニー。二人の関係はロンも含めて三人組の親友として描かれていますが、疑わしいシーンも……。

最終的にハーマイオニーとカップルになるのはロンですが、ハリーポッターとハーマイオニーの間には1ミリも恋愛感情はなかったのでしょうか? 

今回は、二人の本当の関係について、映画と本の両方から検証していきます!

たまエル(漢)
たまエル(漢)

今回はゴシップ好きのあたしが解説するわ

ハリーとハーマイオニーが裸でキス?賢者ダンブルドアすら疑った二人の仲

ダンブルドアがハリーに「君はミスグレンジャーとその……? すまんのぅ、ただの年寄りの好奇心じゃ」と聞くシーンがあります。(『謎のプリンス』より ※ミス・グレンジャー=ハーマイオニーのこと)

ハリーとハーマイオニーは、何でも知っている賢者ダンブルドアまで疑うほど仲良しでした。

また、うざったい記者のリータ・スキーターは、ハリーとハーマイオニーが抱き合う写真を激写し、秘密の恋人に仕立ててゴシップ記事を書きました (『炎のゴブレット』より)

人気者のハリーと優等生のハーマイオニーは、ゴシップ記事として一面を飾れるようなお似合いカップルでした。

毎日一緒にいる親友のロンですら、ハリーとハーマイオニーの仲には嫉妬しています。嫉妬の根は深く、二人が深夜にこそこそ話すのを疑い、二人が裸で抱き合いながらキスする妄想・幻覚までみる始末でした……。(『死の秘宝』より)

優秀なハリーとハーマイオニーは誰がどう見てもお似合い。ロンが劣等感や嫉妬を抱くのも仕方ないかもしれません。

たまエル(漢)
たまエル(漢)

映画だと美男美女でさらにお似合いなのよね

実際はどうだったのか? さまざまなシーンからハリーとハーマイオニーの心理を考察していきましょう!

ハリーとハーマイオニーの関係を表すエピソード・名シーンとセリフ

失恋して泣くハーマイオニーをハリーが抱きしめる

『ハリーポッターと謎のプリンス』エピソード

  • ハーマイオニーはロンへの想いに気づいたが、ロンはラベンダーと付き合ってしまう。
  • 残酷にもハーマイオニーの前でキスしてのろける始末。
  • 失恋してこっそり泣くハーマイオニーをハリーが優しく抱きしめる。
  • ハリーも同時期に失恋。同じく失恋したハーマイオニーをパーティーに誘おうと思っていました。友人同士として。

「パーティに君と一緒に行こうかと。ほら、あぶれた者同士で」
by ハリー (映画『ハリーポッターと謎のプリンス』より)

たまエル(漢)
たまエル(漢)

あらやだ。ハリーに下心はなかったのかしら?

ハリーを慰めるのはいつでもハーマイオニー

『ハリーポッターと謎のプリンス』エピソード

  • 上と時同じくして、ハリーも恋がうまくいっていない。
  • 今度は、傷心のハリーにハーマイオニーがやさしく寄り添う。
  • この時、ハリーはジニーを、ハーマイオニーはロンをそれぞれ想っている。
  • 二人は自分の気持ちを周りに公表しないが、ハリーとハーマイオニーは、お互いの気持ちを手にとるように知っている。

「分かってるわ、あなたがジニーをよく見てるの。一番の親友だから」
by ハーマイオニー (映画『ハリーポッターと謎のプリンス』より)

このセリフはハリーポッターシリーズの中でも最高です。二人の関係をよく表しています。

ハーマイオニーは“親友”という言葉を使っていますね。

でも、上のセリフはこうともとれないでしょうか?「ジニーを見ているハリーを見ている」と。相手を見ていないと、物理的に気づけません。相手のことをよく観察していなければぜったいに気づけない点なのです。これが恋愛でも友情でも、ハーマイオニーがハリーのことを見ていた事実は変わりません。

傷ついたハリーを慰めるのは、親友ロンでもジニーでもなく、いつでもハーマイオニーなのです。

ハリーとハーマイオニーは手つなぎOK、ハグもOK

原作『ハリーポッター』を考察

  • 第2、3巻辺りの早い段階から、ロンとハーマイオニーはお互いに照れを見せる事がある。いつもケンカしているせいもあり、ハグなんて照れくさくてできない。
  • 一方、映画でも表現しているように、ハリーとハーマイオニー間では、手をつないでも肩を抱いても、ぎゅっとハグしても問題なしだ。なぜなら二人は友達だから。

ピュアな学生時代、ハグなんてしない方が確かに意識しているとも言えるでしょう。「お、お前なんて好きじゃねーよ!」的な(笑) また、西洋文化においては、男女のハグは普通のことかもしれません。

でも、大人の読者である私たちは事実関係に目がいってしまうため、つい勘ぐってしまいますよねw

ハリーとハーマイオニー最大の名シーンは、二人きりでロマンティックなダンス

たまエル(漢)
たまエル(漢)

あたしが一番大好きなシーンはここよ!!

『死の秘宝Part1』二人でラジオを聴きながらダンスを踊る

  • ハリーとハーマイオニーの仲を勘ちがいしたロンは、ちょっとしたことでハリーと口論になり、出ていってしまう。
  • ロンがいなくなって落ち込むハーマイオニー。ハリーはそんなハーマイオニーをなぐさめようと、彼女の手をとってダンスに誘う。ラジオからは優しいバラードが流れている。二人は寄り添い、ダンスを踊る。

世界は闇の力に支配され、ロンまで出ていってしまった辛い時。二人はダンスの間、少しだけ笑顔を取り戻します。恋人のようなスローダンスでもなく、パーティのバカ騒ぎでもない、二人きりで踊るダンス。恋人のようでもあり、兄妹のようでもある。映画のハリーとハーマイオニーの間には、どっちともとれる絶妙な空気が流れているのです。

二人は友達以上恋人未満。しかし、ある意味、お互いの恋人(候補)より分かり合える存在でもあります。全体的に暗いムードの映画『死の秘宝』の中で唯一心があたたかくなるシーンです。

ハーマイオニーがハリーにプロポーズ?胸きゅん名セリフ

『死の秘宝Part1』の名シーン

  • ロンが出ていき、二人きりで冒険を続けるハリーとハーマイオニー
  • いつヴォルデモートに襲われるかもわからない旅の間、ひととき安全な場所を見つける二人。ハーマイオニーは出発前に言います……

「一生ここにいない?ハリー。歳をとるまで」
by ハーマイオニー(映画『ハリーポッターと死の秘宝』より)

このセリフは告白でもプロポーズでもなく、ハーマイオニーの冗談です。二人ともすぐに危険な旅を再開しなくてはならないのを分かっています。ただロマンチックな冗談ですよね、歳をとるまで一生二人でここにいないかという提案ですから。

映画内のこのシーン、ダニエル・ラドクリフとエマ・ワトソンの演技が抜群です。切ない表情が二人の友達以上恋人未満の関係をよく表しています。

友情を貫いたハリーとハーマイオニー。お互いへの想いは恋人以上だった

ハリーとハーマイオニーの名シーンの数々、いかがでしたでしょうか?

今紹介した名シーンをもとに、2人の心理を考えてみます。

ハリーの気持ち。ハーマイオニーとの関係は?

ハリーだって健康な年頃の男子なので、ハーマイオニーと二人で旅行していれば変な気分になることももちろんあったでしょう(笑)

でも、ハリーは三人組の親友関係を崩すようなことはぜったいにしません。

ハリーの人生を考えれば、その理由が分かります。

ハリーは孤独な幼少期を過ごし、ホグワーツで最初に知り合ったのがロンとハーマイオニーでした。親もいなかったハリーにとって二人の親友の存在は、家族同然。平和な家庭で育ったロンとハーマイオニーにはわからないほど大切なのです。

時々感情的になるロンに比べてハーマイオニーはいつもハリーの理解者で、三人のバランスを保って良い方向に導いてくれるキーパーソンでした。三人の親友関係はハーマイオニーなしには成り立たないのです。

誰よりも三人の関係を大切に思っているハリーが親友関係を壊したいワケはありません。孤独なハリーが得た唯一の家族を失うことになってしまいますから。

ハリーはハーマイオニーを「妹みたいな存在」としています。ある意味で、ハリーにとってハーマイオニーは恋人以上に大切な存在。ハーマイオニーは、いつでも大好きな親友であり、一番の理解者であり、家族です。

ハーマイオニーの気持ち。ハリーとロンとの関係は?

ハーマイオニーはマグルの出身でどうやら中流家庭の一人っ子。幸せな育ちでありながらも、ロンのような大家族や生まれながらの魔法家庭とは違い、ハリーをより理解出来る立場にいます。

ハーマイオニーがロンを意識するのはかなり早い段階です。そのせいか、ロンには素直になれない事も多くハリーに本心を打ち明ける機会が増えます。二人きりで過ごす場面も一番多いくらいです。

ハーマイオニーにとって、ロンは喧嘩しつつもほっとけない気になる異性。一方、ハリーはいつでも安心して分かり合えるお兄ちゃんみたいな親友です。

「一生二人でここにいない?」というセリフからも分かるように、ハーマイオニーも一時期ハリーとの関係にまんざらでもなかったかもしれませんが、本能的に異性として好きなのはロンの方でしょう。

「ハリーとハーマイオニーを恋人にすべきだった」作者が衝撃の告白

「ハリーとハーマイオニーがくっつくと思っていたのに!」という意見が作者のJ.K.ローリングの元にいくつも寄せられたそうです。

ハーマイオニー役の女優エマ・ワトソンが「ハーマイオニーとロンは将来離婚しそうね」と冗談で言ったことも。ロンが自分で心配していたように、呑気なロンが優秀すぎるハーマイオニーにふさわしくないのではないか……という周りの意見が多いようです。

さらには作者のJ.K.ローリング自身が「ハーマイオニーはハリーと結婚すべきだった」と語ったという記事が海外の新聞に掲載されました。

「ハーマイオニーはハリーと結婚すべきだった」 ハリポタ原作者が告白https://www.cnn.co.jp/showbiz/35043360.html

作者は希望を持ってハーマイオニーとロンのハッピーエンドを描いたそうです。「最初に思い描いた筋書きとは違う」と発言していることから、物語の中のキャラクターが生き生きと動き出し、選んだ結果だったということだと思います。

J.K.ローリングさんが最初に構想していた筋書きでは、ハリーとハーマイオニーが結婚する予定だったのかもしれませんね。

結局ハーマイオニーの恋人にふさわしいのは? ハリーとロンどっち?

たまエル(漢)
たまエル(漢)

最後にあたしが結論を出してあげるわ

ハリポタファンの間では色々な意見が飛び交っていますが、最後にたまランドの見解を言わせてください。

ハーマイオニーの結婚相手はロンしかいません!

その理由はこうです。しっかり者のハーマイオニーは友人の面倒をよく見ますが、1人の女性として恋愛感情を抱くのはロンであってハリーではないのです。

本や映画をよく見ていると、ハーマイオニーがかなり早い段階でロンを意識している描写があります。むしろ、先に好きになったのはハーマイオニーの方だと感じるのです。

確かに、才色兼備のハーマイオニーにお似合いなのはロンよりハリーかもしれません。でも、誰にどう惹かれるかは本能であって、理屈ではないのです!

むしろ、ハリーとハーマイオニーの友情に萌える

だから、個人的には本を読んでいる間も「ハリーとハーマイオニーがくっついたらいいな」とは思いませんでした。

むしろ、ハリーとハーマイオニーの友達以上恋人未満のビミョウな関係が大好き。

恋愛に発展しないからこそキュンとする、一線を越えないからこそ生まれるドキドキがこの関係にはあるのです。

特に映画だとハリー役ダニエル・ラドクリフとハーマイオニー役エマ・ワトソンの距離感が絶妙で大好きです。

たまエル(漢)
たまエル(漢)

すべてのハッピーエンドが結婚ではないのよ

ハリーとハーマイオニーが結婚しなかったから3人の友情は家族に変わった

ハーマイオニーがロンと結婚、そしてハリーがロンの妹であるジニーと結婚したことによって、全員親戚関係になりました!

ハリー、ハーマイオニー、ロンは、家族のような友人関係から、本物の家族になったのです。

これはハリーとハーマイオニーが結婚していた筋書きでは、実現しません。学生時代どれだけ仲の良かった友人でも、大人になり環境が変われば離れてしまうことがよくあります。でも、3人は親族になったので、関係はもう一生続いていくのです。

そういった意味でも、ハリーとハーマイオニーが別々の相手を選んだというのは大きな意味があると思います。

以上、ハリーポッターより「ハリーとハーマイオニーに恋愛感情はあったのか?」検証でした。お楽しみいただけましたか?

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