闇の帝王ヴォルデモート卿の言い訳セリフ&名言大全集
今回は、ハリーに負けるたび、何かしらの言い訳を放ってきた闇の帝王ヴォルデモートの特集です。
ハリポタファンの私が、ヴォルデモート卿のセリフを原作「ハリーポッターと賢者の石」~「ハリーポッターと死の秘宝」より抜粋してみました。
あなたも失敗した時、自分を責めてしまう時など、ヴォルデモートの迷言を思い出してください。
彼のすがすがしいまでの開き直りは、きっと人生の役に立つはずです…。
ヴォルデモートがハリーポッターに対して言った負け惜しみのセリフ総集編

©️ワーナー・ブラザース
闇の帝王なのに一回もハリーに勝てないヴォルちゃん
ハリーに負けるたび、ヴォルデモートは「杖のせい」「予言のせい」「まぬけな手下のせい」「油断したせい」など様々な理由をつけてきました。
運のせいにするヴォルデモートの名言
“しかし、誰の心にも絶対に間違いがないようにしておきたい。ハリー・ポッターが我が手を逃れたのは単なる幸運だったのだ。”
「ハリーポッターと炎のゴブレット」の名言です。
ヴォルデモートは手下の死喰い人たちに弁明する時、度々「誤算」「運が悪かった」と言っています。

自分を責めない明るいところがいいですよ
ヴォルデモートの誤算―「炎のゴブレット」「死の秘宝」の名言
“我が朋輩よ、俺様の誤算だった。認めよう。俺様の呪いは、あの女の愚かな犠牲のお陰で撥ね返り、我が身を襲った。” ―「炎のゴブレット」
おお、誤算と認めるのは、良い心がけですね帝王。
“ハリー・ポッターに関しては、これまであまりにも失態が多かった。俺様自身の手抜かりもある。ポッターが生きているのは、あやつの勝利というより俺様の思わぬ誤算によるものだ“ ―「死の秘宝」
誤算と認めつつ、ハリーの勝利とは認めていなかったんですね! さすが帝王。
“俺様は侮っていた。その結果、綿密な計画には起こりえぬことだが、幸運と偶然というつまらぬやつに阻まれてしまったのだ。” ―「死の秘宝」
手下である死喰い人たちに対して、必死の弁明ですか!? 帝王。
ヴォルデモート様は「運も実力のうち」だとは思わないようです。
まるで仕事ができない上司のよう…そして、かわいそうな部下(デスイーター)は次のような目に遭います。
死喰い人たちのせいにする闇の帝王
“この魔法使いの一団は、ご主人様に永遠の忠誠を誓ったのに、なぜ、そのご主人様を助けに来なかったのか? ”
「ハリーポッターと炎のゴブレット」より、帝王のお怒りの言葉です。
骨と肉と血の儀式により、体を取り戻したヴォルデモートが死喰い人(デスイーター)たちに言ったセリフですね。
この後も帝王は、手下たちに長年置き去りにされたのをずっと根にもっています。
許しの精神を持たない男、ヴォルデモート。いやあ、見習いたいですね。
おしおきのセリフ―「不死鳥の騎士団」「死の秘宝」より

ヴォルデモートと死喰い人の集会
“マルフォイ一家はなぜ不幸な顔をしているのだ? 俺様が復帰して勢力を強めることこそ、長年の望みだったと公言していたのではないのか? ” ―「死の秘宝」
はい、先ほどからの件を根に持っていらっしゃいます(笑)
“ ……何ヵ月もの準備、何ヵ月もの苦労……その挙句、わが死喰い人たちは、またしても、ハリー・ポッターが俺様を挫くのを許した……” ―「不死鳥の騎士団」
自分の失敗は棚にあげ、部下たちの失敗はめちゃくちゃ責める上司のようです。
気分次第では「アバダケダバラ」しちゃうことも…。
映画でも怒り狂ったヴォルデモートに話しかけただけでアバダケダバラされてしまう死喰い人が出てきて、不憫としか言いようがありません。
触らぬヴォルに祟りなし。
俺様は素晴らしいが杖が悪いという名言
“俺様はきわめて優れているのだが、この杖は……違う。約束された威力を発揮しておらぬ。”
「ハリーポッターと死の秘宝」の名言です。
映画でも “俺様は素晴らしいが、杖が悪い”とおっしゃっています。
学生のハリーを倒せなかったヴォルデモートは「これは杖のせい」だと考えたのですね。
自分を責めない、これぞ現代で推奨されている精神です。
ヴォルデモートを困らせた杖の謎―「死の秘宝」より

ヴォルデモートが求めたニワトコの杖
次は杖作りのオリバンダーがヴォルデモートについて語った台詞です。
“わしが作った杖にずっと満足していた――イチイと不死鳥の尾羽根。三十四センチ――双子の芯の結びつきを知るまではじゃが。いまは別の、もっと強力な杖を探しておる。あなたの杖を征服する唯一つの手段として” ―「死の秘宝」
「あなたの杖」というのは、他でもないハリーポッターの杖のことですね。
さすが帝王はブレません。あくまでも杖のせいにしています。
みなさんも偉大なる闇の帝王を見習って、失敗したら自分よりもまず道具を疑いましょう。
偉大なるヴォルデモート様の格言
“最も偉大なる魔法使いの俺様が、最も強大な俺様が、ダンブルドアを亡き者にし、ほかの名もない虫けらどもを数えきれないほど始末してくれたこの俺様が――”
「ハリーポッターと死の秘宝」で出てきたセリフです。
“俺様”の重ね使いが素晴らしいですね!
最後の「ホグワーツの戦い」に至っても、ヴォルデモートは自分を圧倒的に信頼しています。
ヴォルデモートほどの自信が欲しいです。どんな状況でも自分に自信を持つ精神の大切さを教えてくれていますよね(?)
しかし、そんな最強のヴォルデモートさんでも、昔から恐れていたダンブルドアを気にする様子はところごころに現れてしまうのです。
ダンブルドアより偉大な俺様―「死の秘宝」の迷言
“俺様を凌ぐ魔法をおまえが知っていると言うのか? この俺様を、ヴォルデモ ート卿を凌ぐと? ダンブルドアでさえ夢想だにしなかった魔法を行ったこの俺様をか? ” ―「死の秘宝」
ダンブルドアを気にしている様子がつい出てしまうヴォルデモートさん。
愛を持たないヴォルデモートが唯一気にした人物は、ある意味、ハリーポッターとダンブルドアだけだったと言えるかもしれません。
なぜ、ヴォルデモートはハリーに勝てなかったのか?
闇の帝王ヴォルデモート卿ともあろうお方が、どうしてハリーに1回も勝てなかったのでしょうか?
それは、ダンブルドアの言葉を借りるなら、“愛じゃよ、愛”です。
ハリーは、多くの人から愛され、守られてきました。ハリーも師や家族や恋人、そして友人を愛してきました。それがヴォルデモートとは決定的に違う点だとダンブルドアは指摘します。
ハリーは最初、この見解に首をかしげました。ティーンエイジャーのハリーは「愛することができるのが自分の一番の武器」と言われてもしっくりこなかったんでしょう。それにハリーは当たり前のものとして愛や優しさを持っているので、それが特別と言われてもピンとこないんですね。
対して、愛が何なのか一生分からなかったヴォルデモートは、愛や友情よりも「強力な武器」や「血筋や才能」、「死を免れる裏技」を求めました。
永遠に中二病が治らなかった感じです。
そして、この記事で見てきたように、失敗した時のヴォルデモートは「杖のせい」「予言のせい」「まぬけな手下のせい」「油断したせい」など様々な理由をつけまくりました。
本来なら、ヴォルデモートは、ダンブルドアに並ぶほど優秀です。それなのに、彼があれこれ言い訳を言い続けたのは、どうしても納得できなかったからです。
偉大なる俺様の分霊箱を見破るやつがいて(ダンブルドア)、偉大なる俺様を倒すやつ(ハリーポッター)がいるなんて。愛が武器よりも強いなんて・・・。
この過信がヴォルデモートの弱点になりました。
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でも、ヴォルちゃんの「自分を疑わない」精神には学ぶものがありましたよねっ。 『つい自分を責めてしまうあなたへ 自分を愛し杖のせいにするスキル』という自己啓発本のご出版はいかがでしょうか帝王。私は絶対に買います。
以上、ハリポタ考察シリーズより「ヴォルデモート様の名言集」をお送りしました。